第13話 守護者
暇な時間が取れない…誤字脱字等のご報告よろしくお願いします。
第13話 守護者
その側頭部を歪めたゴーレムは、こちらを視認?して言葉を発した。
『挑戦者ヲ発見。挑戦者迎撃モードヲ起動。…成功。挑戦者ノ排除ヲ開始シマス。』
なんかヤバそうな奴だな!鑑定!
◇鑑定◇
ーーーーーーー
見えざる守護
魔造生命体:メタル
Lv100
HP143/148
MP100/100
攻撃力5700
守備力99999
賢さ50
器用さ100
【特殊能力】
硬化X
剛化X
金剛化X
ぶん殴り5
迷彩X
認識阻害X
永久機関1
因果鑑定
称号授与
継承
【称号】遺跡守護者
ーーーーーーー
…え?これ倒せなくね?守備力カンストじゃん…でも5くらいダメージ通ってるな…
『コイツ…守護者?この森に遺跡なぞあったか…?』
上位竜も気付けなかったってヤバいよな…
「おい!ゴーレムの弱点とかって無いのか!?」
『弱点は種類にもよるが大体はコアだ!基本的には胸のあたりに付いている!』
幸いにも移動速度は遅いのでまだ20mは余裕である。
心臓部に赤いコアが見えた。
だが、怖い。
今までは雑魚敵ばかり相手にしてきたので、こんなに強い敵ともなると恐怖の方が強い。
ましてや相手は守備力がカンスト。ビビるのも無理はない。
それに攻撃力は5000越え。殴られれば死ぬだろう。
…やるだけやってみよう。本当に危なくなったら、助けを求めれば助けてくれるかもしれないし。
「球体創造!」
投擲、投球、投げナイフスキルを意識。
拙い魔力操作で肩に力づくに魔力をブースト。
狙うは心臓部にある紅く輝くコア。
全身の力を抜いて、キャッチャーのミットに投げ込むイメージ。
その緊張はさながら、甲子園決勝戦、最終回で満塁のピンチで4番に投げるようなものだろう。
だが俺はそんなピンチに陥った事も無いし、塁に出した事もない。
だからいつもの投球練習。
ただちょっと回りが木に囲まれていて、ギャラリーは黒猫とスライムとドラゴンが見てるだけ。
いつも通りにミットを見定め、いつも通りに力いっぱい腕を振りぬく。
そうしたら…
衝撃波が発生した。
「ワブッッ!?」ゴロゴロゴロゴロ…
「…ッー…いってぇ…ソニックブーム出た?音速?ついにマッハ到達!?ヤベェ俺ハンパねぇ!」
一方マッハ1のボールを投げられたゴーレムさんは…
紅く輝くコアを破壊され、停止していた。
しかし、完全に停止したわけではないようで、
『コアノ破壊ヲ確認。挑戦者ニ称号ト報酬ヲ授与シマス。』
もう動かないと思っていたケイトはかなりビビらされたが、もう戦闘は終了したと分かり安堵する。
でも…レベルが上がらない。
どれだけ取得経験値が少なくても流石に1は上がるはず…
◇鑑定◇
ーーーーーーー
ケイト サイキ
Lv15
HP582
MP401
攻撃力836
守備力24897
素早さ453
賢さ161
器用さ725
運379
【Passive Skill】
威圧€♪°*〆(error)
覇気
重圧
強肩X
脚力強化7
身体能力強化X
体術X
棒術3
視力強化4
内臓強化4
精力強化X
隠匿5
胃酸6
演算X
全ステータスアップ
獲得経験値10倍
獲得熟練度10倍
硬化X(new)
剛化X(new)
金剛化X(new)
認識阻害5(new)
【Active Skill】
真贋の目
因果鑑定(new)
鑑定8
投球X
投擲X
九元魔法
魔法の天才
製薬術5
探査4→5
投げナイフX
球体創造
強奪X
【称号】異世界人 不屈の闘志 剛腕球児 世界最速 異世界へ渡りし者 加護を得し者 覇者 オンリーワン 遺跡挑戦資格者【地下帝国への口】 下剋上
#&$%の女神の加護
球技の神の加護
球体神の加護
スポーツ神の加護
ーーーーーーー
あれぇー?守備力がおかしな事になってるー。それにスキルも称号も増えてるー。
『継承』ってスキルか?鑑定!
ーーーーーーー
鑑定レベルが足りません。
ーーーーーーー
oh…でも聞いた感じは自分のスキルを他者に譲渡する感じだよな。
報酬としてありがたく頂きますけど。
さて、遺跡挑戦資格者とは?
ーーーーーーー
遺跡挑戦資格者…遺跡を守るガーディアンを最初に打倒した者にのみ贈られる称号。遺跡内での攻撃力に中補正。財宝の発見率も補正。【地下帝国への口】
ーーーーーーー
地下帝国への口?遺跡の名前だろうな…
ーーーーーーー
地下帝国への口…伝承によって代々伝わってきた地下帝国へ降りる為の入り口。地下帝国が滅んでから4000年が経ち、遺跡化した。番兵は常人では視認出来ず、4000年間誰の進入も許さなかった。
ーーーーーーー
俺が初めて地下帝国に降りる為の入り口を見つけたって事か!胸が熱くなるな!国から出てく時に攻略してやるぜ!
下剋上ってのは、レベル差が開いてる敵を倒した時に着くんだろうな…お約束だよな。
「…あれ?そういやジェルド氏はどこだ?」
あたりをキョロキョロ見回すがどこにもいない。
『我は上だ。』と上空から念話が飛んできた。
上を見上げると不思議なことに、翼を広げてはいるものの、羽ばたいていない。
だが、そこはスルー。金棒を要求する。
「ほら、勝ったぞ!金棒くれ!」
『う、うむ。約束だからな…』
ゆっくり地上に着地し、金棒を手渡してくれた。
「これ装備すればステータス1.5倍だろ?もう俺の守備力抜けなくね?」
『ぬ、そうだな。確かに今のお前の守備力は凄まじいが眼球や口の中などはそれほど強くなっていないから気をつけろよ。』
「あぁ、流石に目が潰れるとか怖いからな。しっかりガードするよ。」
『うむ。では我はそろそろ行くぞ?約束はしっかり覚えておけよ?お前の如意棒と金棒に我の魔力がマーキングされているからな?』
「分かってる。色々あったが助かった。またな。」
『あぁ。またな。』
翡翠竜ことジェルドは自らの寝床に帰るべく、漆黒の夜空に緑色の星となって飛んで行った。
☆☆☆☆☆☆☆
『ヤバかったニャ。殺されるかと思ったニャ…』
『ねー。こわかったねー。』
今頃になってジジとライムが近づいて来た。
「お前ら…まぁ今回は相手が相手だったから許すが普通の雑魚相手には逃げるなよ?ライムはいいけど。」
『ニャ!?ニャんでニャーはダメニャのニャ!』
ニャーニャーうるさい黒猫は放っておいてそろそろ部屋に帰りますか。
読んでくださりありがとうございます。下に少し補足を。主人公はレベルの事を気にしてましたが、守備力の上がり方に驚いて忘れてます。
下剋上…レベル差が30以上離れた敵を倒すと取得できる称号。敵と認識した万物に攻撃力大補正。
魔造生命体:メタル…地下帝国の最先端の技術で作られた疑似生命体。倒した者に莫大な経験値が与えられる。




