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進路選択でも勝ち組(中学お受験編)

自慢じゃないが、俺は中学受験を首席で合格した。


入学式で、新入生答辞をすることになったのが面倒であったが。


今世でも、私立中学受験を行うつもりだ。

当然だが、今世も前世と同じ歴史が動いている。

入試の問題とて同じこと。過去に受けたものと同じ設問が繰り返される。

確かに忘れている部分もあるが、一度は解けた問題だ。

合格は間違いなく、俺は勝ち組だ。


俺、佐久間律花(さくま りっか)は、

前世での母校、難関私立正解中学校(男子校)への進学を目指した。



まぁ、そんなことは無理な話であって。

小学校6年の終わりともなると、とっくに第二次性徴は始まっている。

顔立ちも、体つきも、どう装っても「男」なんて言えないよ。

お袋が行き始めた「美人教室」とやらに付き合わされていることもあり、

女子力は上がる一方。ついに、男子から告白されてしまった。


話を戻そう。

無理な勝負はしない というのも、勝ち組の重要な要素だ。

というわけで、男子校はあきらめ、共学の私立弁池中学を目指すことにした。



そして、迎えた2月14日。

小学校最後のバレンタインデー。女子の間では、すでに根回しが出来ている。

中学受験の合否もあり、男子は、勝ち組と負け組の大きな差が出来ていた。


勝ち組の筆頭は、毛利くん。

スポーツ特待生での進学が決まっている、甘いマスクの健康優良児だ。

次いで、前田くん。頭脳明晰で、学年で2番の成績を持つクール眼鏡。

先週行われた女子談合では、クラスの人気を二分する両方に上げるのはNG

という取り決めがされていた。


俺は、お袋と一緒に、手作りでチョコを作り、親父にあげている。

娘からもらえないとね。父親としては、裏で泣くかもしれんからね。

「パパ大好き」って書いたハート型を作ってやったよ。

そして、余りを学校に持ってきていた。


今日の学校の緊張度は半端ない。

俺も、前世の時は、毎年いくつものチョコが届けられ、

男子の嫉妬が怖く「もう来ないでくれ」と戦々恐々の時間を過ごしたもんだ。

その点、女子は楽だなぁ。

休み時間に立ちあがるたびに、緊張した反応をする男子が面白い。


チョコどうするかな と考えていると、毛利くんに話しかけられた。

「佐久間さん 弁池中受かったんでしょ? 俺も弁池行くんだ。

スポーツ推薦だから、クラス違うと思うけど、一緒だね。」

ずいぶんさわやかだな コイツ。周囲の男子の呪いの視線見えてないのか?

「毛利くん 弁池でスポーツ推薦なんてすごいね。」

「おや、僕も弁池なんです。このクラスから、3人も弁池に行くとは。

向こうで心強いですね。」

前田くんが割り込んでくる。そして、女子の呪いの視線がこちらに向けられる。

「佐久間さんには、結局試験で勝てませんでしたからね。

中学に入ったら、今度こそ勝って見せますよ。」

「俺も、野球頑張るからさ、応援しに来てくれよ。」

ライバル意識むき出しだな こいつら。

通算年齢50歳の俺には「チョコくれよ」的な下心が見え見えじゃ。


「うん、弁池中で2人とも頑張ってね。

私は、弁池合格したけど、行かないんだ。三葉女子中に行くの。」


愕然とした2人を背に、帰宅することにした。


チョコは、通りすがりの用務員さんにあげた。

あんまり甘いもの食べると、にきびができるからね。


フラグは、折るためにあります。

何故、女子中だと勝ち組かは次回。

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