表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自慢じゃないが、勝ち組です!  作者: めへめへさん
四堂高校編(共学校)
27/39

高校生編プロローグ(feat.田中)

自慢じゃないが、私は転生した。


前世での名前は、田中広子(たなかひろこ)

中高大と一貫して女子校だった。

それから普通のOLとして就職し、人生を過ごしてきた。

一番の好物はBLネタ。1冊でご飯3杯はイケる。

お気に入りの作者の新刊が出た日は、一晩中妄想し続けられる。


ある日、いつものように妄想しながら歩いていると、交通事故にあった。

薄れゆく意識の中。最後に思ったのは、買ったばかりでまだ読んでいない

「ボクとオレ様の放課後恋愛委員会(3)」のことだった。


次に気がついた時、私は田中広太(たなかひろた)という名前の、男子になっていた。

なかなかのイケメンに育ちそうだ。

きっと、神様は「物語の登場人物になれ」と言っているのだと思う。

自分磨きに励み、エリート高「私立四堂高校」に入学することが出来た。

本当は男子校狙いだったのだが、入試で初めて訪れる男子校の校舎。

試験時間中にあんなことやこんなことを妄想し、軒並み落ちてしまった。

だが、なんとか、偏差値的には本命の四堂高校には受かったのだ。


「私立四堂高校」では、制服はブレザーだ。

紺色のブレザーに、白いワイシャツ、赤いネクタイ、チェックのズボン。

昔は、左前のボタンを留めるのに手間取ったが、もう慣れた。

鏡で全身を見てみると、中学の頃よりも、格段に筋肉がついている。

こころもちタレ目ではあるが、それも愛嬌のうち。


「私立四堂高校」では、友情、愛、努力 という素晴らしいスローガンがある。

男子校なら最高なのに、おしい事に共学だ。

そのスローガンのせいか、この学校の席替えやクラス替えは変わっている。

最初に男女4人ずつ、合計8人の『班』が作られ、班の単位で修学旅行や球技大会など、3年間の行事が行われる。

席替えやクラス替えも『班』がばらけないように行われる。


入学式が終わった後、教室で班分けを確認する。

私の班の男子は、私を含め4人。


1人目は、佐野健介(さのけんすけ)

髪の毛を少し茶色に脱色した、悪ガキ風味の男子だ。

体育会系というほど骨太でないが、やせマッチョに見える。

身長も高め。なかなかのイケメン。

ちょっと落ち着きの無さを感じるが、行動ははきはきとしていて、

メインキャラとしては問題ない。

一般的な、攻めと考えて問題は無いだろう。


2人目は、坂田浩司(さかたこうじ)

眼鏡の知性派クール系男子。目つきの鋭さがキャラを出している。

身長は佐野と同じくらいだが、佐野よりもスマートな体格だ。

立ち居振る舞いが洗練されており、申し分ない。素晴らしい。

そして、驚くべき事に女子に興味が無さそうだ!

女子に視線が流れない。この年頃の男子なら女子を気にするはずなのに。

これは掘り出し物かもしれない。

女子を恋愛対象にしない ということは、男子が恋愛対象に違いない。

入学早々、当たりを引き当てたようだ。


3人目は、今野孝夫(こんのたかお)

がっちりした体つきの肉体派男子。脱いだらすごそうだ。

体つきに似合わぬ、整った顔立ちをしている。

攻めとみせかけて受けか?

メインは佐野坂田とになると思うが、一応マッチョ要員としてキープしておこう。


4人目は、私、田中広太(たなかひろた)だ。

私は、中肉中背の中性的な顔立ち。

状況に応じて、攻めも受けもどちらでもいけるつもりだ。

セオリーであれば、佐野攻め坂田受けが良いか?

でも、私が主人公として、今野に迫られる というのもまた良いな。


この4人が、これからの高校生活でどのようにカップリングになっていくか。

とても興味深い。いつのまにか、にやにやしてしまった。

他の班の男子にも面白そうなのはいるが、やはりこのB班が群を抜いているな。


いちおう、女子も4人いた。

1人目は、佐久間律花(さくまりっか)

いわゆる、正統派ヒロインタイプ。

少々目つきがきついので、ツンデレ属性持ちなのだろう。


2人目は、黒野恵(くろのめぐみ)

おとなしめタイプ。文芸部とか図書委員といったところか。

黒髪白皙というはかなげな処に惹かれる男子もいりかもしれない。


3人目は黒木(くろき)アリサ。

身長170を超える体育会系。

アネゴ肌のオープンなスポーツ少女タイプだ。


4人目は櫛木(くしき)いちご。

ロリ。そうとしか言いようが無い。

身長は140センチちょい。小学生の服を着せれば似合うだろう。

そういう趣味の人もいるのは知っている。やれやれだぜ。


よりにもよって、エロゲのようにいろんなタイプの女子が集まったもんだ。

恋愛ゲームと勘違いしているのか?班分けした教員は。

愛しい彼らがひっかからないと良いな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ