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自慢じゃないが、勝ち組です!  作者: めへめへさん
四堂高校編(共学校)
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高校生編プロローグ

高校生編 開始します。

律花と恵の2人が、外部受験し、無事合格した という設定。

自慢じゃないが、俺は転生した。


前世での名前は、佐久間律人(さくまりっと)

中学は男子校、高校は共学。大学は米国留学した後、MBAコースに進む。

そして、コンサルとして、人生を過ごしてきた。

一番の好物は、新しいビジネスの開拓だ。

楽しい仕事を取れたときには、一晩中構想し続けられる。


ある日、いつものように構想をまとめながら歩いていると、交通事故にあった。

薄れゆく意識の中。最後に思ったのは、今手がけている、州政府プロジェクトの事だった。


次に気がついた時、俺は佐久間律花(さくまりっか)という名前の、女子になっていた。

なかなかの美人に育ちそうだ。

きっと、神様は「もっと人生を勝ちに行け」と言っているのだと思う。

自分磨きに励み、エリート高「私立四堂高校」に入学することが出来た。

中学は女子校だったが、前世ではこの学校で獲得した有意義な「コネ」を

今世でも再度獲得するためにこの学校に進学したのだ。

恵まで一緒に着いてきたのは驚きであったが。


「私立四堂高校」では、制服はブレザーだ。

紺色のブレザーに、白いブラウス、赤いリボンのネクタイ、チェックのスカート。

昔は、右前のボタンを留めるのに手間取ったが、もう慣れた。

鏡で全身を見てみると、中学の頃よりも、格段にスタイルが良くなっている。

こころもちツリ目ではあるが、それも愛嬌のうち。

中学時代に憧れた先輩の真似をして、胸元までのワンカールロングにした。


入学式に向かう道すがら、前世の事を思い出す。

「私立四堂高校」では、男女4人ずつの8人班で3年間の学生時代を過ごす。

良くも悪くも、この班分けで学生生活が決まる。


前世での俺の班。

1人目は、佐野健介(さのけんすけ)

つんつんした髪の毛を少し茶色に脱色した、俺の親友だ。

おせっかい焼きで、何事にも首を突っ込みたがる。

そしてひっかきまわした揚句に、俺に後始末をさせる。

将来は、一流商社に就職したが「飽きた」と退職し、社会派ジャーナリストに転職した。

ケンスケの情報にはいろいろと助けてもらったものだ。

外見からは意外だが、こいつは恋愛関係には律儀な男で、

大学から付き合いだした初めての彼女と結婚し、円満な家庭を築いている。


2人目は、坂田浩司(さかたこうじ)

眼鏡の知性派クール系男子。将来は警察庁キャリアのエリートだ。

だが、本質は巨乳大好きのエロ野郎。本命はHカップ以上。

Eカップ未満は恋愛対象にすらならないと断言した変態だ。

大多数の女子は恋愛対象外であり、彼の紳士的な振る舞いしか見ていない。

そのため、女子受けは非常に良かった。

前世でこの話を聞いた時は、男だったので気にもならなかったが、

女になってみると胸しか見てないムカつく野郎に思えるな。

まぁ、俺の胸は、そこまで育ってはいないので、悔しいが安泰だ。

こいつは巨乳な女医という、マニア垂涎の相手と結婚しよろしくやっている。


3人目は、今野孝夫(こんのたかお)

身長180センチはあるが、柔かい顔立ちの男だ。

こいつは、料理について一言ある男。将来、創作料理の店を持つ。

これが、アメリカではヘルシー志向で人気になる。

家庭科の調理実習で彼に敵うやつは居ない。

多種多様の隠し味を操り、まねのできない味にする。

もちろん「美味い!」。さらにカロリー計算や栄養価も完璧。

スイーツすらこなす、オールマイティなシェフだ。

キャンプの授業でカレーを作るはずが、ちょっとしたフルコースになっていた事がある。


4人目は、黒木(くろき)アリサ。

身長170を超える、筋肉質な女の子。一応クォーターだ。

外見は普通の日本人。体格はデカイけど。

アネゴ系の頼りがいのある女性。将来は、国会議員になる。

高校時代、俺は彼女と付き合っていた。

深い関係になったが、卒業の時俺は米国留学に浮かれ、一方的に振ってしまった。

昔に戻れるのなら、彼女の強さに甘えていた、あの頃の俺を殴りたい。


5人目は櫛木(くしき)いちご。

アリサとは小学校からの付き合いの凸凹コンビ。

確か、サバ読んで身長150と言っていた気がする。

将来は、果物をモチーフとしたファッションデザイナーになり、

『ストロベリータルト』というブランドを立ち上げる。

彼女の前では「小さい」「ロリ」は禁句。

それなら、ただでさえ大きいアリサとつるまなければよさそうだが、

相性がいいのだろう、いつもつるんでいた。

いちごは、イケメンで金髪碧眼の売れない俳優と結婚する。


ショッピングモールを手掛けた時、孝夫といちごの両ショップをテナントに入れて、コラボさせたらバカ受けした。

あまりに売れすぎて、2人そろって「勘弁してくれ」と泣きついてきた。

前世の懐かしい思い出だ。キラーテナントとして、俺の力になってくれた。


そして、アメリカでコンサルしていた俺と、他に女子2人で合計8人。

この女子2人は普通の専業主婦として幸せにやっていたらしい。


今世では、どのような班分けになるのだろうか。

基本、名前依存だから、全員とばらばらになるようなことは無いだろう。

できれば、同じく外部受験をした、恵とも一緒の班になりたいものだ。


そんなことを俺が考えているうちに、四堂高校についた。

さて、高校生活が始まる。

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