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自慢じゃないが、勝ち組です!  作者: めへめへさん
三つ葉女子中学生編
12/39

ショッピングでも勝ち組

TSものではお約束のお買いもの。

まぁ、やっておかないとね、王道だしね。

みんな好きだもんね。

自慢じゃないが、俺はウィンドウショッピングがあまり好きではない。


欲しいものがあったら、あらかじめ調べておき、さっさと買ってしまう。

ウィンドウショッピングなぞ、彼女の買い物に付き合わされる時にしかやったことが無い。



GW終盤の昼下がり、俺はデパートに来ていた。

先日の健康診断でもはっきりしたが、今までよりも大きめの服を買いに来たのだ。

ウェストとかはあまり変わって無いんだけど、胸がね。

以前はお袋と一緒に来ていたのだが、お袋は少女趣味に走ってしまうところがある。

小学校の頃は、別に構わないと思ってはいたが、さすがに中学生になると、

着ていて気恥ずかしいところがあるからね。


まず、1件目は下着売り場だ。正直、ここが一番気が重い。

「カエルを食べてしまえ」の格言に従い、嫌なことから済ませてしまおう。

まず、店員を見つけてサイズを計ってもらおうと思うのだが、空いている店員が居ない。

時間潰しを兼ねて、店内を一回りしてみる。

しかし、「誰が着るんだ?」というような下着が、なんでどこの店にもあるんだろうね。

あれなら、着なくても良いよね?っていう面積なんだが。


「ほほう。りっちゃんは、そういうのを選ぶのですか。すっかり大人ですネ。」

振り向くと、ほのか先輩が居た。

「うひょぇ!」

あぁ、びっくりした。でも、いまの俺は女だから、ここにいても問題は無いはずだ。

前世で、彼女につれてこられた時には非常に居心地が悪かったが、今は大丈夫だ。


「りっちゃんもお買いもの?」

「はい、ちょっと最近きつくなってきたので。」

「そうだよね~。育ち盛りだものね。サイズは?」

「それが、計ってもらおうと思ってるんですが、空いている店員さんが居なくて。」

「そっかぁ。」

次の瞬間、ほのか先輩に胸を揉まれた。それも、両方(ダブル)


「う~~ ほのかせんぱぁい・・・」

「ふむふむ。

すみませ~ん。ちょっとカップサイズの計測お願いします。」

ほのか先輩は、店員さんに俺をおしつけ、店内を物色しはじめた。

「はいはい、あらら、姉妹そろって美人でうらやましいわね~。」

服を脱ぎ、メジャーで計ってもらう。


「まだまだ、これから育つわよぉ。お姉ちゃんみたいにね。」

なんだか、姉妹と勘違いされているようだ。それならば。

「ちなみに、お姉ちゃんってどう?」

「たしか「りっちゃん、どうだった?」」

ちっ、運のいいことで・・・。


「このあたりが良いんじゃないかな。」

ほのか先輩は、3枚ほど持ってきてくれた。色は全て白か、白に近い淡色。

サイズは、ばっちりビンゴ。この人は、何か、特殊スキルでもあるのかなぁ。

しかし、白だけってのもなぁ、もう少し色気というか、ロマンが欲しいね。

「来月から夏服になるでしょ。白くて薄手だから、色ものは透けるよ?」

「!」

衣替えというイベントを忘れていた。見るのはともかく、見られるのは嫌だからね。

試着してみて、ほのか先輩のお勧めを購入することにした。


その後、ほのか先輩と別れ、買い物を続けることにした。

ほのか先輩は、これから予備校で模試を受けるそうな。模試直前にお買いものとは、余裕ですな。


「あ、りっちゃんだ~」「あら、りっかさん」

優衣ちゃんと志野ちゃんがいた。

「お~、ふたりそろって、お買いもの?」

「そだよ~。参考書を買いに来た。あとついでに服。」

「りっかさんも誘ったのに、用事があるって言ってたでしょ?」

そういえば、遊びに誘われていたな。

さすがに、未だ一緒に下着を買いに行くのは気恥ずかしかったため、断ったんだっけ。


「参考書はもう買ったんで、これからの季節ものを見に来た。って、あれ?坂巻さん?」

上階のエスカレーターから、坂巻あきらさんが降りてきた。

「やぁ。奇遇だね。」

ポロシャツにジーンズの男っぽい服装。おまえ、本当に中1女子か?

「これから、服を見に行くんだけど、坂巻さんも一緒に行こう。」

優衣ちゃんは、ガンガンいくなぁ。

「え?わかった 一緒にいこう。」


みんなで向かったのは、ローティーン向けのショップ。

「りっかさんは、何を買うの?」

「ん~、小学校のときの服しか無いからさ、中学生向けのをいくつかかな。」

優衣ちゃんは、露出多い系、志野ちゃんは、おとなしめ系を選んでいる。


「りっちゃんは、これこれ、足細いし似合うよ。」

いやぁ、さすがにその短い短いスカートは、ぱんつ見えるからやだよ。

「坂巻さんはどう思う?」

「う~ん、制服でしかスカートって履かないからわからないかなぁ。」

「じゃ、坂巻さん、これ行ってみよう。」

坂巻さんはずるずると引きずられ、マイクロスカートを試着することになったが、

超似合って無かった。なんか、こう、ごめんなさい って感じで。

丸みが足りないんだよねぇ、彼女。ちょっと涙目でかわいそうになってきたな。

「あ~、坂巻さんは、もう少し長い方が良いよね。」


結局、妥当なところで、買い物を終えた。

優衣ちゃんは、なぜか「ひざ上20センチ!」にこだわっていたが

「じゃ、自分で履いてみれば?」と返したら、ショートパンツを選択してた。


なんか、女子校になじんでいるなぁ。

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