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自慢じゃないが、勝ち組です!  作者: めへめへさん
三つ葉女子中学生編
10/39

健康診断でも勝ち組

自慢じゃないが、俺は友達が多い。


高校の友人は、38歳となった今でも、

家族ぐるみの付き合いがある。

時には、「弐千円札」のような黒歴史も存在するが、些細な事だ。



三つ葉女子学園中等部1年A組。

ここが、俺の二度目の中学生活の最初のクラスになる。

前世では、男子校であった。女子校は雰囲気が違う。


まず、第一にいい匂いだ。

男子校の朝など、最低だ。

部活上がりの汗と、早弁の匂いがまざり独特の匂いを作りだす。

女子校だと、良い匂いしかしないね。



「おはよー」

俺は、マスクを外しながら挨拶をする。


「あれ?りっか、風邪でも引いたの?」

「そうじゃないけど、病気予防のために。」

「風邪流行ってるっていうもんね~。」


いや、そんな生易しい病気ではなく、これから先の未来、

日本中で大発生する、「花粉症」という悪夢に備えているのさ。

いや、あれはやばいね。なんていうか、人を凶暴にするね。

「ブタクサとスギは根絶やしでOK」と、とある聖職者(しんぷさん)も言ってたもんな。

悪魔かお前は。


入学式から1週間が過ぎ、クラス内で、だいたい仲良しグループが決まってきた。

俺は、優衣ちゃん、志野ちゃんと、恵ちゃん(ぱっつん黒髪ちゃん)と

一緒に居ることが多い。

まぁ、そのうち一人は、監視の意味も込めて、引き入れたようなものだが。


「おはよ~。今日は寒いね。」

志野ちゃんが少し遅れて登校してきた。

「おはよ。そうかな?そんなに寒いかな?あたしは平気だよ。」

優衣ちゃんが答える。

「ナマ脚だと、すこし寒くない?」

志野ちゃんも俺も、タイツを履いている。今日は特に冷えて、脚がさむいんだ。

でも、優衣ちゃんは、薄小麦色の肌をさらしている。

「気合いだよ。きあい~。みんな、弱いなぁ。」

「筋肉量が多いと、冷え症になりにくい  んだって。」

恵が、ぼそっと割りこんでくる。豆しばみたいなうんちくだな。

「そうそう、脚に筋肉が多いと寒くないんだよ。陸上部だしね。」

「でも、それって、足が太いってことじゃない?」

志野ちゃんが的確な突っ込みをし、優衣ちゃんが凍りつく。

「ち、違うよ?そんなに太くないよ?」

優衣ちゃんは、椅子をずらして、体ごとこちらに向き直り、さらにスカートを少しまくって

なま足を見せてくる。

うん、太くは無いぞ。健康的で魅力的だと思うよ。まだまだ、発育途上だけどな。

「それより、りっかの脚が細すぎるんだよ~。あたしの腕より細いって、どういうこと?」

確かに、今世の俺は、かなり細身なんだ。まぁ、前世でもやせ気味ではあったが、

ここまで細くは無いな。

「ん~そうかなぁ。もう少し太りたいんだけど、お腹周りにだけ

お肉がつきそうで、怖いんだよねぇ。」

「今のやせマッチョがダンディで・・ステキ。太っちゃったらダメだよぉ」

恵は、いつも拾えないボケをするなぁ・・・・・・・

「そんなことないよ、りっちゃんは、お肉は胸に行く派でしょ、ずるいなぁ。」

志野ちゃんの手が、なんかエロく伸びてくる。胸を揉もうとするな。

「脚はこんなに細いのにぃ」

こっちは、脚をなでてくる。

「やせマッチョ・・・ステキなおじさま(ハート)」

なんか、お祈りしている。


なんか、滅茶苦茶なまま、朝のHR(ホームルーム)の時間になった。

男子校では、こんなスキンシップは無いな。あったら、きっとトラウマになっていただろう。

考えただけで、おぞけが走る。女子的には、逆ハーレムなのかもしれないが。


「前に言った通り、今日はお昼の後、健康診断だぞ~。

まぁ、女子しかいないから、見栄はって飯抜く意味は無いぞ~。」

そういえば、今日は健康診断だった。


お昼休み、いつもの4人で食事をする。今日は、俺と恵だけが食事をしていた。。

「食べないの?」

「うん。お昼は、我慢する。水だけで、我慢する。」

優衣ちゃんは、ペットボトルのお水をがぶ飲みしている。

「わたしも、我慢する。」

志野ちゃんは、あさっての方向を向いている。

いや、記録会じゃないんだからさ、今だけ抜いても意味が無いというか、

水も体重にカウントされるから意味が無いというか・・・・

どこから突っ込めばいいのか・・・。

年頃の女子は、おじさんにはわからないな。


健康測定は、あいうえお順で行われる。

順番に測定していく関係上、直後の人には、前の人の数字はばればれなわけで。

みんなとは、少し離れているのがうれしい。


俺の前は、坂巻あきらさん。

中性的な顔立ちの、制服(セーラーふく)がいまひとつ似合わない子だ。

女の子にしては丸みが足りず、男にしてはごつさが足りず といったような。

男子校なら、確実にからかわれているだろうが、ここは女子校。

クラスの女子にもてている人気者だ。


身長、体重と計測していく。この時代、まだ胸囲の計測がある。

確か、90年代には無くなったと聞くが、男ならともかく、女の子だと

ちょっと気恥ずかしいものがあるな。無くなる理由もわかる。


あきらさんは、絶壁だった。

いや、ちょっと絶壁すぎないか、あれ。


以前、女子が男子校なんて行けないよね と思っていたが、

彼女なら、いけるかもしれん・・・・・

いや、もしかして、男 という可能性も・・・・・


悩んでいたら、あきらさんがこっちにやってきた。

「りっかちゃん、内諸にしててね?友達だよね?」

ちょっと涙目だったので、頷いておいた。


もやもやしたものを残しながら、健康測定は終わった。


「りっちゃん どうだった?」

「あたしは、身長が3センチのびてたぞ~」

「ん~まぁまぁ。」

測定結果を見せたら、2人に激しく揉まれました。痛いよ!



あきらさん登場回

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