第二回 作ってみたけどなんだこれ
「じゃあ何でダメなのか言ってよ!」
「だから何回も言ってるだろ。部費だってどうするか分からないし、途中で諦めたじゃダメなんだよ」
「だ・か・ら、言ってるでしょ!絶対やるから」
「言っとくけどな、大変なんだぞ演劇部は。練習、練習、練習何だから」
あのあと、また話しあい、では何部にするかと決めた
『でもさ、ちーちゃん。何部作るの?』
『確かにそうだなぁ…。よし、そんな時こそ流川だ!何部がいい!文系部で』
『お前はいきなりだな』
『早く』
『はぁ…。えー、自分が思うに、掃除部・ポスター部・手伝い部・警部が良いと思います!』
『お前は小学生以下だな。更に何気に最後シャレ入れてたよね』
『流川君は前に先生に叱られた時に頭を叩かれてそのまま止まっちゃったんだよ』
『未雪、地味にリアルな答えを言うな』
『その通り!というわけで未雪と二人で考えるから、あんたはどっか行ってて』
『…俺は何なんだろう』
『私はね…演劇部がいいなぁ。何でかないんだよね。何でだろう?』
『よし決まり。演劇部を作る』
という流れでここに辿り着いた。
「とにかくダメだ許可できない。」
「何で!何で!このけち会長」
「うるせぇ帰宅部」
「き、き……」
流川は言い返さないんだと思いつつ黙っていた。
「そんなに部活がやりたいか」
「もちろん!」
「じゃあチャンスを与えてやる。来月の文化祭に劇をやれ。そこで100人以上集まり、好評だったら認めてやる。ただし、条件をクリアできなければ許可しない」
「やる、やります!」
千尋は言ったとたん返事をした
「じゃあ決まりだ」
「やってやる。成功させてやるんだから」