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STORY α 到着

一話ずつが短いのがすいません。


次回作の予告をします。次回作はSTORY βです。早いけどよろしくお願いいたします。

ハァ、ハァ、ハァ

この上り坂きついな・・・

昨日出発した時間が、午後三時、ただ今の時刻午前十時。昨日から24時間のファーストフード店で休憩、コンビニで数回休憩をとった以外ずーっとこぎ続けている。黒川邸まであと十数㎞なのに・・・



前方、約三百メートル先コンビニがある。田中はそこでトイレを済ますことにした。彼はもともとプレッシャーに弱く大学受験ののとき大学側のトイレにかなり迷惑をかけた。



坂はまだ、三キロほど続いいている。


きゅうぃ~んと何とも言えない効果音で自動ドアが開く。いらっしゃいませとレジの人が言うと、一斉に「いらっしゃいませ」と店内のすべての店員が言う。これがいわゆる「やまびこ挨拶」というやつだ。ということはおいといて・・・

「トイレ借ります」と言いトイレを借りた。


そして十数分後・・・すぐれない顔で出てきた。


トイレを借りただけではコンビニさんに失礼(?)なので適当に何か買っとくことにした。



とりあえず、コンビニ業界とパン業界に衝撃を与えた超大ヒット作品「マーポルスティック」を買っていくことにした。外はぱりぱりしている、中はフワトロでクリーム入り。正反対の触感を持ち合わせているこのパンは(数年前に)大ヒットした。145円(税込)を払いコンビニの外で食べる。

さあ、と自転車にまたがったらペダルを踏み外し世界が反転した。気づくと駐車場で一人ですってんころリンしている。

店内の店員が笑い出しそうになっているので、刹那の速さで立ち去った。この瞬間速度は自転車瞬間速度のギネスに乗ってもいいくらい速かった(に違いない)。


急な上り坂を登ること、数分後見晴らしのいい丘に着いた。




10:59:59


黒川邸の扉をノックする。扉が開くと同時に、部屋の中から重厚な音が響いてきた。振り子時計だろう。


「ようこそ、いらっしゃいました。大旦那様は部屋でお休みになっているので来客の件については知りませんので。ご了承ください。」先日対応した執事の龍川が丁寧な動作で出てきた。


「この前来た、ええと剛佑さんはいらっしゃらないのですか?」やはり、相手から丁寧た対応をされると一応社会人なのでこちらも丁寧な口調になってしまう。

「旦那様は奥の応接間でお待ちしております。」そう言われてて中に通された。


応接間に通された。応接間はかなり広く教室一つ分くらいの広さはあるのではないだろうか・・・


壁際に奇妙な装置(のようなもの)が付いている。ケータイのキーのように12個のボタンが付いている。その隣に、文章が書かれている。


「おまちしておりました。」黒川氏は昨日見たのより少し疲れているように見えた。黒川氏の隣に小柄な女性がハンカチを握りしめている。黒川氏の妻だろう。

「すいません、娘さんの失踪とは全く関係ないと思うですけど。あの壁際についている機械は何ですか?」気になることは聞いてしまうのが田中の癖である。

「あれですか。私も父から聞いたのはとても大切なものを入れるものだそうで・・・何が入ってるのかわ私も知らなくて。」

その装置の上にはこんな文章が書かれていた。  


「きれこんくねさをべり」


この文章が四角で囲まれていた。ぱっと見正方形に見えるが・・・


「早速ですが、娘さんの部屋を見せてくれませんか?」

「わかりました、案内いたします。龍川おまえは凛子を見ていてくれ。」そういうと龍川執事は仰せのとおりにという感じでお辞儀をした。

「では、案内いたします。」そうして田中と黒川は長い廊下を進み階段を上がりまた長い廊下を進む。気をつけないと迷子になりそうだ。

「この屋敷に住んでいる人はどれくらいいるのですか?」あまりに広いが人っ子ひとりいないので田中は不思議に思った。

「今は私を入れて、25人です。私の弟夫婦4人と妻の姉夫婦の3人と私たち夫婦3人、父と母、執事の龍川、使用人が12人います。」

「そうですか。」と田中が言うとそのまま、足音だけが響く時間が続いた。


すると廊下に行き止まりが見えてきた。多分あれが、娘さんの部屋なのだろう。

「こちらが、花廉(かれん)の部屋です。」と言って黒川はドアノブに手をかけた。

扉が開く、開けられたドアから続く部屋の中に田中は目を疑った・・・

そろそろ伏線も発動できるのします。次回はSTORY α 現場です。

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