起こさないで
「にぃにぃ〜」
可愛らしい声で俺を呼ぶ妹[雪]まるでゲームの中のキャラクターのように、俺にべたべたしてくる。
俺は[隆]平凡な20の大学生
うっとおしいなんて感じない、むしろ喜ばしい。
もっと呼んで〜
誰だ?変態とか言ったの
「にぃにぃ〜一緒に寝よ〜」
「おーけー本読んであげるよ」
「わーい!」
感情を表に出すのが上手い、まあ子供だしな、うっかり手をだしたくなるが、さすがに妹だしまだ10歳だし!
「クリ○ンのことかー!」
「きゃはははー」
雪にドラ○ンボールがわかるとは思えないが。
笑ってる無邪気なものだな。
「まだねむたくならない?」
「うんー」
「困ったな…」
雪が隣にいるのは嬉しいがこの雪のテンションについてくのは至難の技だ。
「ちょっとー!雪ー!」
「うわっ!扉は蹴ってあけるな!」
彼女は[由樹]雪と呼び方は一緒正直困る
15だ、彼女も俺が好き
「兄さんを一人占めないで!」
「あうー…」
「15になるんだから一人で寝ろ」
15になってまで一緒に寝たいとはやれやれだ。
嬉しいがな
「だ、だって寝れないんだもん…」
「じゃあ床に布団しくか」
「雪にぃにぃの隣ー!」
「あ、ちょっと!私も隣がいい!」
「俺が真ん中にいればいいだろ」
つまらん喧嘩だなアハハハハ
こんな妹達に囲まれ僕は幸せです!
「こら隆!」
「うわっ!なんだよ!母さん!」
「朝だよ」
周りに妹はいない
「ま…た夢か……」
俺は深くうなだれた