AI造り ー前編ー
このゲーム{Sword magic death}はとてつもない金がかけられている。
それはなぜか、
この国は今や経済大国になり世界の大国も我が国に楯突くと国際社会から消えるほどの権力がある。
昔(それほど昔ではないのだが)、我が国が経済発展を成し遂げた直後、
この国に100年前の戦争の賠償として属国になれという要求を出してきた国があった。
その馬鹿げた国は当時世界でもっとも力を持っていた国だからだ。
その国は、軍事でも、経済でも、食料状態でも勝っていた。
そこら中にある国に支援をする代わりに属国にし、国連で圧倒的な発言力を有している国だ。
だがしかし、
一週間でその国は崩壊した。
その国は、わかっていなかった。我が国が獲物を取るためにずっと爪を研いでいたことを、
そして、その国の経済を支えていたのは、我が国だということを。
我が国はまず宣戦布告し…
その事件の10日後その国の経済は完全暴落。
その国は完全に滅び去った。
国連としても15日後に停戦勧告をしたが、無条件降伏させるまで終わらないとし、
20日後に我が国にあるその国の大使館が全責任を負うとして本国には一切連絡を取らず完全に無条件降伏させた。
この世界大戦まで予感させる世界危機は僅か一国の崩壊で終わった。
後にこの戦争は{世界大戦危機}ということで終わった。
まあこういう事が100年前に起こったことである。
しかし今は平和で人々は金を持っていて好景気である。
つまり、娯楽を求めているのだ。
それからは娯楽が盛んになりゲーム会社は大儲け。
このゲーム{Sword magic death}は金を積み上げて作ったゲームだからな。
しかしこのゲーム、ソロでも攻略可能だ。
でもさ、1人でやるなんて面白くないから困っている。
何しろ俺が考えたゲームだ。
俺の力をもしものときに最大限引き出せてかつ何をしているかも知っている人。
つまり、リアルの友達がいない今詰みになってしまったのである。
いや、ホントはリアルの人がいても変わらないのだが。
そんなときいま俺はこの天才的な頭脳一つ打開策を見つけたのである。
そうAIである。
この国ではAIのロボットの大量生産政策があり世界で一番のロボット帝国である。
AI搭載のロボットのことを”Aロボ”というロボがロボット生産や食糧生産の日本帝国を支えている。
実際{世界大戦危機}のときもAIと兵器Aロボのおかげで勝てたのである。
そんなロボットを大量生産したのだこの国の人とロボは同じくらいの個体数である。
言い忘れていたが、この世界の医療技術はもはや人の域を超えるほどであり
刺されて臓器に傷がついても重要な臓器でない限り1時間以内に治療に入ればなんとか助かるレベルである。
まあそういうわけでAIにおいても先進国なこの国ではAIと人間が共存している。
つまりこの国のAI技術で擬似人格を作ることもできる。
そうして今ある程度のプログラムは完成したのだが今、俺はすごく揉めている。
どこと揉めているかって?
もちろん、俺の父の会社のキャラクター部だった。
何故こんなことに?
主人公のクセ強めな性格頭がおかしい