表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/81

第50話 ダンジョンマスターなるものに就任したらしい

 ということで、今日は厨房に立たなくても大丈夫そうだ。

 畑仕事がひと段落したら、完成したという外壁と外堀を見回ってくるかな。

 特にヘルグリズリーが担当した部分ね。

 彼らは調達はすごく得意なんだけど、いかんせん不器用すぎてな。

 石を積んで壁を作るのは難しかったと思うんだ。

 万が一壁にほころびができたらマズイし。

 そう考えて再びクワを手にすると、サンがてのひらに例の腕輪っぽいものを乗せて問いかけてきた。

 

「ピートさん、ところでその腕輪らしきものはどうしましょう? 私が捨てておきましょうか?」


 うむ。なんかポイっと捨ててしまうのももったいない気がするな。

 かと言って、わざわざこれを鑑定するためだけに王都に戻るというのもめんどうだ。

 だれかにあげるわけにもいかないし……。

 何気なく腕輪っぽいものを手に取ってみる。

 すると腕輪が白い光を放ったのである。


「な、なんだ?」


 訳が分からずサンと顔を合わせると、例の無機質な女性の声が脳裏に響いてきた。


『【マスターのペンダント】と【マスターの腕輪】を手に入れたので、ダンジョンマスターの資格を手に入れました』


「ダンジョンマスターの資格? どういうことだ?」


 意味が分からない。だが白く光っている腕輪が関係しているのは間違いなさそうだ。


『おめでとうございます。ダンジョンNo16のマスターとして登録されました。ダンジョンマスター登録のボーナスとして【フロア拡張Lv1】のスキルを手に入れました』


 全然状況がつかめないけど、今、俺はこのダンジョンのマスターってやつに就任したみたいだ。

 【フロア拡張】ってスキルは興味があるな。

 このフロアにはやたら広い草原と森があるけど、それを広げることができるのか?

 明日にでも試してみるか。

 ところでダンジョンマスターって何をすればいいんだろ?


『ダンジョンNo16のランキングは356位です。1位を目指して頑張りましょう』


 ランキング?

 356位?

 ちなみに1位になったら何かいいことでもあるのか?


 色んな疑問はつきないが、全部後回しにせざるを得ない事態が迫っていたようで……。


「ピート!! わるいやつ、またくる!!」


 牙をむき出しにしたピピが文字通りに飛んでやってきた。

 彼女のスキル【超索敵】が反応したに違いない。


「ピートさん……。もしかして……」

「ああ、間違いなくニックだろ」


 みんなには悪いが、晩飯前にもうひと仕事してもらう必要があるな。

 

----------------

名前:ピート・アイリス

所属:ダンジョンNo16

役職:ダンジョンマスター

ランキング:356位

レベル:124

HP:13720

MP:4020(+22178)

腕力:304(+1210)

防御力:328(+1320)

魔力:526(+1677)

スピード:587(+1842)

スキル:

モンスター・オートメーション、モンスタートーク、ステータスオープン、ステータス同化、一定ダメージ以下物理無効、精神魔法無効、物理耐性Up(極大)、魔法耐性Up(極大)、会心率Up(極大)、素手攻撃力Up(極大)、ホワイトスパーク、超索敵、飛翔、人間に変化、デスウィスパー、アイスブレード、剣技(中級)、フロア拡張Lv1

----------------

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ