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第34話 ついにダンジョン内で拠点作りがスタートした!

◇◇


「みんなに紹介しよう! 新しい仲間たちだ!」


 グリーンドラゴン、ヘルグリズリー、キメラロードがそれぞれ50体ずつ仲間になった。

 これだけで150体も一気に増えたってことだ。

 ちなみにキメラロードは、頭はライオン、尻尾は毒ヘビ、胴体はヤギのモンスター。

 火炎を吐き、大きなかぎ爪を持っているのが特徴だな。

 

 さすがに150体の全員に名付けるのは無理だから、おいおい考えることにしたよ。

 その前に優先すべきは要塞作りだ。


【外堀作成シナリオ】

 発動条件:

  拠点に外堀がない場合

 発動内容:

  外堀を掘り続ける


【外壁作成シナリオ】

 発動条件:

  拠点に外壁がない場合

 発動内容:

  石材を組み立てて外壁を造る


【水路作成シナリオ】

 発動条件:

  拠点に水路がない場合

 発動内容:

  石材を使って水路を作る


 まずはこの3つのシナリオを発動させた。

 外堀はキメラロードで、外壁と水路はグリーンドラゴンがそれぞれ担当している。

 ヘルグリズリーは何かを作るというのが苦手みたいでな。

 もっぱら調達の担当。石、木材、水、それに食糧を調達してもらってる。

 ちなみに食糧は第54層で出現するイノシシだ。

 さすがに第53層のモンスターハウスに出てくるモンスターの肉を、新たな仲間に出すのはためらいがあるからね。

 

 それからルナとサンには新たな仲間の家を作ってもらってる。

 グリーンドラゴンたちは作業中はモンスターの姿の方がいいみたいだけど、それ以外の時間では人間として暮らしてもらうことにしたのだ。

 なんだか村っぽくてそっちの方がいいだろ?

 彼らもすごく気に入ってくれてるし。

 

 そして残ったメンバー……つまりピピ、エアリス、カーリーの3人にはもう1つ重要な役目を任せた。


【ダンジョン攻略シナリオ】

 発動条件:

  ダンジョンの未踏破の場所がある場合

 発動内容:

  ダンジョンの奥へ進む


 これに「素材や食物を見つけたら持ち帰ってくる」、「敵を見つけたら戦う」、「体力が半分以下になったら即撤退」の3つのシナリオも合わせてセットしてある。

 そう、ダンジョン攻略を自動化したというわけだ。

 実は仲間のモンスターが離れたところで敵を倒した時、その経験値が俺に入ることになっているのを発見した。つまり3人がモンスターを倒せば、俺のレベルアップにつながるということだ。

 これから先はMP消費との戦いでもあるからな。

 ちょっとでもレベルアップしておきたい。

 あ、そうそう。ピピたち自身も敵を倒すとレベルアップするようで、アップしたステータスは即俺のステータスに反映される。

 一挙何得だよ、ってくらいに、ダンジョン攻略の自動化はメリットが大きいのだ。

 それにダンジョンの奥に進むことで、拠点に必要な物資が調達できるかもしれない。


 こうして拠点の要塞化プランは着々と進んでいった。

 その間俺は何をしているかって?

 もちろんぐーたらしてるわけじゃないよ。

 サンたちの家づくりを手伝った後は、157人分の料理、風呂の用意、ベッドメイク――言わば雑用で目の回るほど忙しくしている。

 ちょっとずつだけどMPも減っていくから、体は重いよ。

 でもニックたちの世話をしていた頃に比べると、気持ち的には天と地ほどの差があるな。

 心地よい疲れって、やつだ。


「ガハハハッ! ご主人様は最高だな! こんなうめーもん食わせてくれて!」

「しかも風呂までわかしてくれるし!」

「フカフカのベッドまで用意してくれてんだぞ!」

「まさに神だな! 神!」

「ほんと仲間にしてもらって嬉しいわー!」


 夜になってみんなでとる食事は最高にうまかった。

 草原のど真ん中で巨大なたき火をたいて、どんちゃん騒ぎは夜更けまで続いた。

 でもまだ拠点作りは半ばだ。いや、むしろ想定していたより進みが遅かった。

 MPもまだ余裕があったし、明日はさらに仲間を増やしてみるか。

 フフフ。実は仲間を増やす良い方法を思いついたし、早速試してみよう!

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