第20話 ツンデレ幼女、ついに俺の仲間になることを決意する!
いや、実際自分でもおかしいとは思ってたんだよ。
なぜ俺はテイマーなのにゴーレムしか召喚できないのかってね。
んで、ルナたちと初めて会話を交わした時のことを思い出したんだ。
――実は私たち、ご主人様のモンスターボックスの中にずっと入っていたのですよ。だからようやくお会いできて本当に嬉しいのです。
つまり俺はモンスターボックスに入っていたモンスターしか召喚できない。
普通のテイマーはそんなことはなくて、決められた呪文を唱えると、空中に魔法陣があらわれて異次元からモンスターを召喚することができるんだけどな。
そして昔読んだ本を思い起こしたんだよ。
――主従契約を終えたモンスターはひたいに『印』がつく。『印』を持つモンスターは契約を結んだ人間の求めに応じて召喚され、使役される。
ってね。
そしてサンたちにはひたいに『印』がある――。
モンスターとの主従契約なんてしたことないし、そもそもやり方すら知らない。
それでもはっきりしたのは、俺とサンたちは主従契約を結んであったということ。
だから低いレベルのうちから召喚、使役ができたんだ。
……となると、もう一つ。
俺は『テイマーではない』ということになる。
いや、そう決めつけるのはまだ早いか。
オートテイムやモンスター・オートメーションはテイマーっぽいスキルだしな。
さて、話がだいぶそれてしまった。
今は目の前にいるコウモリ少女ピピをどうするかってことだよな。
答えは単純で、主従契約を結べればサンたちみたいに使役することができるかもしれない。
「しゅじゅーかんけー? しえき?」
丁寧に説明したけど、ピピには何のことだかさっぱり分かっていないらしい。
「簡単に言えば仲間になるってことだ。なかま。分かるかい?」
「うん! わかる! なかよしになるってことでしょ!」
「うん、まあ、そんなところだ」
「し、しかたないわね! ピートとなかよしになってあげてもいいわよ? こんかいだけだからね!」
顔を真っ赤にしてもじもじするピピ。
反応が分かりやすくていいな。
とりあえず彼女からの了承も得たし、あとはどうやって主従契約とやらを結ぶか、だが、何か良い手立てはないか……。
ん? 待てよ。
モンスター・オートメーションはどうか。
モンスターに関することならなんでも自動化できるんだよな。
だったら主従契約も自動的に成立させることができるんじゃないか。
ものは試しだ!
早速やってみよう!
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