暗い世界に目を慣らして
「貴様ァァアアアアア!!!」
「まてまてまてぇ!!」
とっさに近く落とされたままの鉄の棒を拾い上げる
ガキィ
重い!!!
刀身は彼女の半分ほどもある
そこから振るわれた一刀は想像をはるかに超えていた
「さすがにやばいって!」
すかさずベッドの下へ
ザシュゥ
「ひぃぃぃぃぃいいい!」
「逃がさんぞゴミ虫ィ!!!」
ザシュザシュザシュ!!!
貫通ホーミングのようです。
「ちがうちがうちがう「なにがだあああああ!」
「聞く耳をもってくれぇぇぇぇぇえええ!」
目が本気だ
ハッ!!
ニアが目覚める。あたりを見渡し目が合う
(弁解してもらわなきゃ確実にここで死ぬ!!!)
「ニー-ーーアーーー!!!たすけてくれぇぇぇえ!」
「いやああああああああ!」
ニーアに抱きつく形になってしまいニーアがまた気絶してしまった
と、同時にまた意識を手放さざるを得なくなってしまう
見覚えのある天井だ。
顔は触らなくてもわかる、原型はない。
「あ、あのぅ...」
「起きたか」
(天使と悪魔だ)
「話は聞いた。死なずにすんでよかったな」
ニーアが先に目覚め弁解してくれたのだろう
その間に切られなかったのが不思議でしかない
(いや、でも勘違いで切りかかる君のせいだよね)
「ご、ごめんね...わたしが倒れちゃったせいで」
「いえ、あなたは悪くありませんよ。こいつの説明不足です」
「いや、完全に聞く耳なかったよね」
「この男責任を擦り付けるようです。軽く切りましょう。」
「だ、だめだよぉ。か、かわいそう...」
火が通りやすくするみたいなのやめて
「で、俺はなぜ殴られたうえにベットで寝かせていただいているのでしょうか」
「こほん、お嬢が倒れていたときはどうしてやろうかと思ったが...お嬢の話を聞く限り敵意・悪意はないと判断した」
「まぁ、それはどうも。素直に命の危機を脱出し神に祈りたいくらいです」
「顔はお嬢を気絶させた罰だと思え」
(重すぎませんかね)
「で、だ」
「もう一度問う。」
「貴様は何者だ。」