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身分を超えた冒険  作者: momonga
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襲撃



ロダンを追って走って来た男たちの中にフシビ卿がいた。


フシビ卿は辺りを見回しながら他の役人たちに言った。


「見つけたぞ。仮面男だ」




明かりのない学校は月明かりで薄っすら見える程の真っ暗闇だった。


学校に隠れたロダンは気が気でなくなった。


近くで銃声がしたのでどうにかして狭い学校の中から逃げだそうとロダンは考えた。


すると廊下の向こうで男の子の影があることに気がついた。


敵が迫っていて危ないと思ったロダンは男の子が見つからないように願いながら影に隠れて敵が来るのを待った。


何も気がつかない敵の一人がフラフラとこちらに向かって来た時ロダンは影から現れ敵の腹と顔を思い切り殴った。


殴られた敵はすぐに気絶したが一瞬だけ声を出してしまった。


それに気がついたフシビ卿がすぐに追いかけて来た。

ロダンのいる部屋に冷静に入ると銃を構えてフシビ卿は人影に向かって銃を撃った。


ロダンは気絶した敵を盾にして自分を守った。


弾が無くなったフシビ卿は銃を捨て構え出した時ロダンは隙を見て窓から逃げようとした。


「待て!」

するとフシビ卿は仮面男に叫んだ。


ロダンが見ると小さな男の子がフシビ卿に抱えられていた。


まずい!と思ったロダンは敵に隙を与えてしまった。


逃げようとした窓から待ち伏せていた敵が現れロダンは殴られて地面に倒れた。


フシビ卿は泣き叫ぶ小さな男の子を地面に降ろすと男の子は外へ向かって走って行った。


倒れたロダンは敵に捕まってしまった。



フシビ卿の乗って来た船の甲板の上で敵に無理やり抑えつけられるとロダンは後ろ手に縛られた。そして立たされると敵に散々殴られた。


しばらくするとフシビ卿がランプを片手に近づいて行き立たされたままぐったりしているロダンの仮面を外した。


「これはこれは街の新米護衛官じゃないか!?」


驚いて声を上げるとすぐにフシビ卿は冷酷に言い放った。


「袋に詰めて海に沈めろ。」


敵につかまれていた手を離され意識が薄れたままロダンはその場に倒れた。


その時役人の一人が意見を出した。

「仮面男を城に突き出せば今までの恨みがはらせますぞ。」


フシビ卿はそうだな..と考えた。

仮面男の存在を今までずっと信じられず自分の意見を軽んじられてきた恨みここで晴らせるとなれば連れて帰るしかないのか..。


ロダンはぐったりしたままフシビ卿の船に乗せられ国へ向かった。


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