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とある世界の小さな世界。  作者: そよ風
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学校で・・・

次の日の物語・・・。

普通魔法科学校三回生で受験生、それがランスの肩書きだ。孤児院暮らしのランスは15歳の間に院を出なければならない。そのため、就職するなら、関係ないが進学するなら寮のある学校である。進学先に寮がある学校は限られてくるがその中の一つに、高等魔法学校なるものがある。


高等魔法学校。普通魔法科学校の卒業生のみに受験資格を与えられ、筆記と実技両方で好成績を修めた人のみが入学を許されるエリート学校だ。国の中に4つあり完全寮制のため、非常に人気のある学校だ。また、お金はすべて国から支給され生活費もいくらか手にできる。


「ランス、おまえ大丈夫か?」


窓の外を眺めていたランスに青髪の優男が心配そうに尋ねてくる。


「ユウヤ、どうした急に?」


普段からは考えられない態度にランスは驚く。普段のユウヤならもう少しハチャメチャなノリのいい性格なのに。もしかしたら、カミに何か聞いたのかもしれない。


「ここじゃ、話しにくい。昼休み屋上で。」

「わかった。」


話が終わるとユウヤは自分の席にもどっていった。タイミングよくチャイムが鳴り、美人の先生が入ってくる。ヤスコ先生だ。スタイル抜群、整った顔、そしてなぜか彼女から溢れ出てくる香りは男どもの心を揺さぶり興奮させてくる。もちろん、ランスも例に漏れていない。そんな、彼女にはある噂がある。男癖が悪いというものだ。何人もの生徒が、ヤスコ先生が様々な男を毎回大人のホテルに連れて入っていったのを目撃している。そのせいで、男どもの中で密かにヤルコというあだ名がつけられている。


意味はまぁわかるだろ?


「今からホームルームを始めます。」


開口一番そう始め、しばらくは今日の必要事項を述べていく。それから、話の最後にランスの方を向き、


「ーあ、ランス後で先生のところまで来てください。」


そう言って、教室を出て行った。

嘘だろ、ヤルコと二人きりなんて。いやな予感が・・・。



できるだけ、時間を延ばそうとしたけれどやはりイヤなことは早く終わらせようと、思い直して目的地に向かう。

保健室。それがランスの目的地だ。

イヤだなぁ~。


「先生、来ましたよ。」


保健室に入って声をかける。ヤルコは体つきに似合った保健室の先生だ。


「来たのね、ランス。」


先ほどまでとは真逆の甘ったるい声を出してくる。


うわ~エロい。


椅子に座って足を組んだ体勢はとてもそそられる。


絶対これ誘っているよね。ってかパンツ見えてる、いや見せてる?


それが顔に出ていたのだろうか、


「そんなに溜まっているの?アナタならいいわよ。妹を助けてもらった恩があるし。」


そう言って、ベットのカーテンを開けて微笑む。


やばい、ヤルコまじエロい。っていうか大人の階段上っちゃおうかな・・・いかんいかん。


「先生の妹を助けた対価はいらないっていったでしょ。っていうか、そんなに馴れ馴れしくしないでくださいよ。」

「あら、冷たいじゃない。私じゃ不満なら妹のユリアでもいいわよ。きっとあの子も喜ぶわ。」

「あのですね。それは本末転倒ですよ、分かっています?それより、用事は何なんですか。」


ったくこの人はやりにくいなぁ~


「妹がアナタに会いたがっているのよ。あの日帰ってからずっとよ。だからもう一度会ってくれない?」

「イヤですよ。僕、絶対殺されるじゃないですか。」

「さすがに殺しはしなわよ~もしかしたら再起不能にはなるかもだけど。」

「いや、絶対殺されちゃいますよ。だって教本にサキュバスは気に入った相手の精気を奪い取る。気に入った度合いで奪われる量は増えるって書いてあったんですけど。僕、自慢じゃないですけど、相当気に入られてますよ。」


彼女らはサキュバスなのだ。そして、サキュバスを助けた僕。つまりは、彼女らにとても気に入られてる。


「そうかも・・・。それに、ユリアは十七歳だから自分の欲望を抑えられない。分かった、しばらくは止めておくわ。・・・でももしかしたら、あの子勝手に逢いに行くかも。」

「・・・嘘ですよね。」

「さあ?」


そいって、一歩近づく。


「そんなことより、密室に二人きり。発情した女と思春期の男、意味分かるわよねぇ。」

「・・・ナンノコトダカワカラナイナァ」


それに併せて一歩下がる。


「妹を助けられてお礼もしないなんてサキュバスとして名折れね。」


また一歩近づく。


「いやいやいや、僕はお礼のために助けた訳ではないので・・・間に合ってます。」


一応二歩下がっておく。

それを何度か繰り返すとランスの背中が壁に当たった。


・・・え?


その一瞬を突いて急接近してくる。

先生はランスの頬に手を回し、自分の唇を軽く舐めてから口にキスして、無理矢理唇を開け、中を下で蹂躙する。しばらくして満足したように口を離し、


「もしかしたら、私が行くかも。じゃあね。」


耳元で囁くようにそういうと、彼女は保健室を後にした。

ランスは、膝から崩れ落ち、先ほどの交わりが映像のように頭の中に蘇ってくる。


ヤ、ヤルコ・・・ヤバ・・


そのまま精気を吸われたランスは気を失った。


ぜひ、感想お願いします。

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