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【箱】詩

さみしいとき

作者: FRIDAY

 

 辛い思いにあったとき

 ふっと心が弱くなる


 思い出さなくてもいいことまで思い出して

 どんどん自分を追い詰める

 自分で自分を折ってしまう


 誰かの手を探してしまう

 慰めの言葉を望んでしまう

 そんなものを望むべきではないというのに


 それを弱さだと断じて

 さらに奥まで閉じこもる


 折れて

 挫けて

 砕けて

 崩れて


 立ち直りたくないと

 もう歩きたくないと

 そんな我が儘すら漏れ出てくる


 嫌だ

 嫌だと

 誰かが泣こうとしている


 けれど許してはもらえない

 倒れてうずくまった後ろから

 形も名前も知らない何かが

 進め 進めと追い立てる


 迫り来るそれに恐れ慄く

 捕まったときにどうなってしまうのか

 恐怖にかられて進み出す

 這って 引きずって

 苦しく喘ぎながら前へ


 こうして進んで、その先に何があるのか

 何も明るいものの見出せぬまま


 今日もまた

 追い立てられるままに生きている

 

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