さみしいとき
辛い思いにあったとき
ふっと心が弱くなる
思い出さなくてもいいことまで思い出して
どんどん自分を追い詰める
自分で自分を折ってしまう
誰かの手を探してしまう
慰めの言葉を望んでしまう
そんなものを望むべきではないというのに
それを弱さだと断じて
さらに奥まで閉じこもる
折れて
挫けて
砕けて
崩れて
立ち直りたくないと
もう歩きたくないと
そんな我が儘すら漏れ出てくる
嫌だ
嫌だと
誰かが泣こうとしている
けれど許してはもらえない
倒れてうずくまった後ろから
形も名前も知らない何かが
進め 進めと追い立てる
迫り来るそれに恐れ慄く
捕まったときにどうなってしまうのか
恐怖にかられて進み出す
這って 引きずって
苦しく喘ぎながら前へ
こうして進んで、その先に何があるのか
何も明るいものの見出せぬまま
今日もまた
追い立てられるままに生きている