購買履歴
一番感じるのは本屋さん
手に取ったものが
とってもいいものに感じて
これは素晴らしい
なんて
お財布の中身もよく確かめずにレジに
並ぶんだけど
家に帰って袋を開けた時には
その時のトキメキは
半減よりも
もっとよっぽど減衰してて
お風呂に入って本を開くと
まぁこんなものかなって
諦めが支配して
最後の一ページを閉じることには
残念とか
がっかりとか
そんな言葉が書いてあることがとっても
とっても多くて
その言葉を
どうして表紙に書いてくれないの
一番最初に書いてくれれば
こんなにがっかりしないのに
そんな後悔が本棚には詰まってる
がっかりに支配された本棚の中で
棚板を歪ませるだけの存在
その位置が変わることだって
ほとんどない指定位置
感動は逃げる
がっかりは逃げない
本屋さんには
逃げ出した感動がたくさん住んでいて
僕の本棚には
逃げそびれた感動が
少しだけ住んでる
ありがとうございました。