あとがき と おことわり
ここまで読んでくださった貴方に,まずお礼を。
「こんなに長いモノを読んで下さって,ありがとうございます! 」
これ以上の言葉は,思いつきません。
08年1月からスタートしたこの『千夜を越えて』。初めて書いた小説らしきもの。でもって,ネットで人様に見せるという大胆かつ無謀かつ破廉恥な挑戦。途中でお休みを頂きながら,なんとか一年半かけて完結させる事が出来たのが信じられない。これも読んでくださった皆さん,コメントを残してくださった皆さん,評価してくださった皆さんの存在なしでは出来なかった事と思います。
読んでくださった方には,ラストの流れに疑問を持たれた方がいらっしゃったかもしれません。が,ラストシーンだけは,最初から決まっていました。そこへ行く着くまでの話の筋は,幾つもあった。でも,私が書けるものは,これしかなかった。
完全に,私の実力不足です。でも,それをどう改善していけば良いか,今は判らないのです。
ただ,精一杯書きました。これが,今の私の出来る限りの表現です。
一章の荒さも,気になる。
オンライン小説の書き方を知らずに書き出したので,作法が無茶苦茶です。只今,修正しています。
連載最後で,PCかモデムの調子が悪くネットへの接続が不安定になったので,一気に連日UPしてしまった事。
ご迷惑をおかけしました。PCはなんとか,小康状態を保ったまま全部を書き上げUPする事が出来ました。一安心。
一応,予告日より遅れてUPという事は避けました。自己満足,かな……。私自身,オンライン小説を読んで更新を待つのは嫌だし,途中打ち切りほど悲しい事はない。だから連日UPにしたのですが,読者のみなさまを引っ掻き回してしまった結果には,反省です。ごめんなさい。
全てにおいて見苦しいほど勉強不足だと,思い知らされました。
でも,また書きたいんです。
今まで名作と呼ばれる本をきちんと読んでこなかったと,虚しくなりました。
それでも,まだ書きたい。
後半,本当に書くことが苦しくてしょうがなかった。苦痛ではなかった推敲は,回を重ねるほどに苦しい作業になった。
でも,書きたい。
『千夜』には,まだ続きがあります。私の中で,何故か『ナルニア国物語』の如く『ターミネーター』の如く,時系列があり物語が出来上がってしまっている。
いえ,これは輪廻を繰り返していくハルンツの魂の物語の一部。そう言っていいと思う。
いつか書きたい。『千夜』の世界を駆け回るハルンツの魂を書きたい。
恥をしのんで。面の皮を倍に厚くして。気持ちだけは,あります。技術と現実が追いついてないんですが。
あと,最後にお断りを。
作中には,幾つも『唄』の場面があり,歌詞が出ています。
が,それは全て作者のでたらめです。執筆中にBGMで聴いていた曲はありますが,歌詞を聴いて書いていませんし。私,英語わかんないし。もし歌詞が一致したもの,著しく似通ったものがあっても,それは天文学的数字で一致した奇跡です。
あと,人物名でもお断りを。
クマリ側の名前は,ヒマラヤの麓にあるブータンという国で使用されているゾンカ語を使用しました。
歴史上の人物の名,地名,などなど。ハルンツは『ハルンツェ』と発音するような名前だったりと……勝手な事をしてすみません。もし,ゾンカ語に心得がある方が読めば不快感を持つかもしれません。悪意はありません。大好き故に,使用してしまいました。ここだけは,強調しておきます。ごめんなさい。
あと,『マダール』という言葉も。登場人物で使用しましたが,イスラム圏のどこかの国では『母』を意味する言葉だとか。三章後半まで知らずに使用してました(汗)。もし,貴方の隣の留学生や友人が「うちの母がさぁ……」と言っても,本作品とはまったく関係ありません(苦笑)。
この作品は完璧にフィクションであり,同じ言葉があっても全く関係ないものと,改めてここに書いておきます。
最後に。
『小説家になろう』を創ってくれた管理人ウメ様はじめとするヒナプロジェクトの皆様に,感謝を。
膨大なネットの中で『千夜』を見つけ読んでくださった読者の皆様に,感謝を。
執筆を助けてくれた数々の音楽に,感謝を。
出会えた幸運に,感謝を。
あとがきまで,ここまで読んで下さった貴方に,感謝を。
いつかまた,広いネットのどこかで,出会えたら嬉しいですね。
では。
本当に,ありがとうございました。