立派な騎士
「帰ったぞ」
偵察に行っていたアンが戻ってきた。
「おお、どうだった」
「増えてた」
アンの報告によると、見張りの数が増えた。各自、別の見張りの視界に入るように距離をとっているらしい。要するに、一人でいるところを密かに殺されるのを恐れて見張りの密度を上げたのだろう。
おそらくは、それまで砦に引っ込んでいたような、団の中でも腕利きの連中が出てきているだろうとガルスは言う。
それらが下っ端連中の間に点在し、襲撃があれば駆け付けるような手筈であろう。
「少し時間はかかるが……持久戦にするか」
ガルスが呟く。
このまま復讐者の影に怯えつつ、警戒を厳重にしたまま過ごすのはさぞかし精神的なストレスが大きいだろう。
それらの疲労を蓄積させて判断力の低下を誘いたい。
なんといってもこちらの利点で、あちらの不利なところは、活動拠点たる場所を一方的に知っていることだ。
あちらはどうしても対応が受け身にならざるを得ない。
だが、持久となるとどうしても食料の問題もあるし、なによりも狙われる立場である盗賊団が緊張を維持し続けるのに対して、狙う立場である討伐隊の方が弛緩してしまう恐れがある。
「おい、兄ちゃん」
「あ、はい、なんでしょう」
ガルスに呼ばれた恵一が行ってみると、リーンの一味になれという。
要するにちょっかい出すことで復讐者の存在を認識させ、盗賊に緊張を強いる。そのためにリーンを頭に動き回るのだが、もしかしたら補足されて戦闘になるかもしれない。
その時の戦闘力として、恵一が要るというのだ。
団に姿を見られた時に、あまりにもリーン一味が思わぬ膨張強化を遂げていると思われては警戒されてしまう。
そこで、恵一がいいのだと言う。
囮の時といい、ガルスは恵一の実際はレベル10なんだけど、とてもそうは見えない弱そうな風貌をとても重宝しているようだ。
「で、この面子か……」
リーンとグールトと、アンとケイトと自分である。
リーンとグールトは当然として、アンも偵察役として不可欠だろうが、ケイトはなんでまたいるのかわからない。
「ケイト、危険もあるんだから無理に加わらないでいいんだぞ」
「二人が働いてるのに、あたしだけ後ろにいるわけにはいかんだろ」
意外と、変なとこで律儀だったりもするので本心でないこともないのだろうが、たぶん待機してたりじっと見張りをしているのが退屈だからだろう。
まあ、自分も含めてこの一段、見た目的には、復讐に燃えてはいてもそれほどの脅威には受け取られまい。
「よし、私のことはお頭と呼ぶように」
「え、なんで? いや、そうか」
ケイトが疑問を口にしてすぐに納得した。
一応、リーンを頭にした集団であるという体なので、その方がよいだろう。
「それじゃ、リ……お頭、どうする?」
「ちょっと見張りを脅かしてやろうかしらね」
実際のところ、この中ではそういうリーダーシップをとれるのはリーンしかいない。
グールトもアンもそういうタチではないし、恵一はとことん受け身の流され体質というか、もはや流されていることに安住しているような男なので駄目だ。
唯一、ケイトが自分以外を強引にでも引っ張って行く気質を持っているが、こういった指揮をするような経験は無い。
この辺りは、盗賊団を率いていた父親とともに暮らし、周りからもお嬢さんと立てられていたせいかリーンは自然とやっている。
リーン一味は、ガルスたちが待機している待機所を後にした。
待機組の中にはゲオルグやエリスもいる。他にも二十人ほどがいて、見張り役を交代しつつ常にそのぐらいの人数が待機している。
相手になんらかの変化があったら、すぐにアンが待機所に走ることになっている。
と、このように獣人のアンもまたガルスに大層重宝がられている。
都会で一緒に暮らしていた恵一としては、正直、ただの耳が獣で尻尾が生えている女の子という認識しかできなかったのだが、こうして森林に入ると、やはり彼女が獣人族なのだということを痛感していた。
視覚聴覚嗅覚はもちろんのこと、木登りも当然のことながら得意である。
獣人は軍隊において斥候として重く扱われているというのは聞いていたが、それも納得である。
ちなみに、こんなに働いているのにレベル鑑定がされていないために無報酬であると聞いたガルスが気の毒がって、仕事が終わったらリーダーとしてその働きを申請していくらか貰えるようにしてやると言ってくれている。
先頭を行っていたアンが立ち止まった。
彼女は先程の偵察で大体の見張りの位置がわかっている。
止まったということは、見張りがそろそろ近いのだろう。
「ふむ……」
と、リーンが言った。
なるほど、さっきに比べると明らかに見張りが多い。
一人を襲えば、すぐに隣接する見張りが気付き、次々にそれが伝わるという寸法であろう。
確認後、少し後退して距離をとって作戦会議である。
「ううううむ」
リーンが唸って、考え込んでいる。率直に言って、あんまり妙手というか、頭を使った作戦を練れるとは思えないので心配していると、すぐに諦めた。
「いい手無い? 考えてよ」
と、言われても、アンもグールトもそういうの不得手っぽい。
ガルスの方からは、それほど深入りしなくていい、というかするな、と言われている。
「どうやって皆殺しにしてやろうかしらね」
その辺り、このお頭はすっぽりと忘れがちである。
「とりあえず、一人やればいいだろ。なんとか一人離せないかな」
と、ケイトは言うのだが、既に一人殺されているのに対応してのあの密度である。一人でノコノコと持ち場を離れたりはしないだろう。
「引き離すというか、遠くから矢で撃って撹乱した方がいいんじゃ」
「お、そんじゃあたしの出番だな」
と、ケイトがやる気満々でクロスボウを構える。
この中で矢を放つ武器を持っているのはケイトとアンであり、アンの弓よりもケイトのクロスボウの方が矢を遠くまで放つことができる。
「いや、でも……」
いくらクロスボウの射程があると言っても、急所に当てて一矢で絶命させない限り、矢の飛んできた方向から位置を知られてしまう。
「じゃ、どうすんだよお」
実のところ、今回の仕事においては大活躍のアンとそこそこ活躍の恵一と治癒魔法が期待され、実際恵一の腕の傷を治療しているエリスに比べてケイトは特に何もできていないので、出番かと無闇に張り切ったとこを反対されて口を尖らせる。
「あー、それは……」
で、結局のところ、森のことは獣人に任せろということで、アンにやってもらうことになった。
「そこ、そうやって」
「こうか」
「そうそう」
アンが、クロスボウを使うことになった。
ケイトは不満そうであったが、ケイトが手入れしたクロスボウを使うのだから役に立ってないなんてことはないのだ凄く役立っているのだとおだててなんとか納得させた。
で、今はケイトがアンにクロスボウの使い方を教えているところである。
「ふう……」
「大変なのね、あんたも」
リーンが、やや同情したようで、言いつつ肩を叩いてくる。
「いや、まあ慣れたっていや慣れたんだけど」
「まあ、惚れた弱味ってやつね」
「え?」
いや、そういうんじゃないんだ、ただ彼女には少々恩を受けてしまったので、と言ったのだが、
「ふふふ」
リーンは、照れんでよろしいとでも言うように笑っているだけである。
ゲオルグもそうであったが、どうもはたから見ると、恵一のケイトに対する態度には、恵一が彼女に惚れているのだとでも思わんと理解できないものがあるらしい。
恵一も、元いた世界ではクラスにちょっと好意を持っている女子ぐらいはいた。
それがバレてしまい冷やかされたこともあるのだが、今回のように本当にそんな気は無いのにそうと決め付けられてしまっても困惑してしまうのが正直なところである。
「よし、いいぞ」
アンがクロスボウの操作を覚えた。
操作と言っても彼女が覚えたのは矢の撃ち方だけである。
このクロスボウの装填は、ケイトの力でもギリギリであるのでアンではおそらく無理であるし、そもそもそのような時間的余裕も無い。
アンはクロスボウを手に進んでいく。
それとは別の方向に恵一たちが進む。
アンからやや離れたところに、恵一たちは待機した。
単独行動になったアンは、しばし時間が経つのを待ってから見張りの一人に照準を合わせた。
矢が放たれ、木の幹に突き立つ。
見張りの男が背を預けていた木の幹である。矢は男の頭上を通過していた。
「うう……」
狙いを外したことに、一瞬だけ悔しそうな顔をしたものの、アンは当初の計画通り走り出した。
「おい、どうした!?」
周囲から、声がした。
矢が幹に刺さった時に、狙われた男は短く悲鳴を上げており、それを他の見張りが聞き付けたのだ。
「矢だ! 矢が飛んできた! あっちだ!」
狙われた男は蒼白になりながら剣を抜き、その切っ先で矢が飛来した方向を示した。
人が集まってきて、その先へと向かう。
だが、既にその先にはアンはいない。
矢を撃ってすぐに、まっすぐにではなく迂回するように場所を移動したのだ。
見張りから見張りへ情報が伝わり、次々に集まってくる。
「あっちだ」
「矢を撃ってくるぞ、気をつけろ」
「ふざけやがって、出てこい!」
矢が飛んできた方角へと、進んでいく。
「おい、上のもんが来るまで待った方がいいんじゃあ。罠かもしれんし」
一人だけ、持ち場から動かずに言っている男がいた。
上のもん、とは腕に覚えのある連中であろう。矢による攻撃を受けたことは伝わっているはずだ。罠の可能性もあるし、彼らが来るのを待った方がいいと言うのだ。
臆病と言うよりも、賢明であると言うべきだろう。
だが、この場合は、それでも男は移動する仲間に追随するべきであった。何も前に出ることはない。
他の連中が矢の飛んできた方へと移動するのに、一人だけその場に留まっていた男は、結果として孤立した。
そして、そういう者がいることを期待していた連中が、彼の背後から迫っていた。
射手であるアンは単独で、追われぬようにまっすぐではなく迂回して逃げ、一方で恵一たちは、孤立する者を狙う。
それまでは、見張りとして四囲を等しく警戒していた見張りたちだが、一本の矢が彼らの意識を一方向へと向けてしまった。
「がっ!」
リーンは後ろから、男の首を刺し貫いた。
崩れ落ちる男の前に回り、正面から首を今度は横に掻っ切る。
「よし、行くわよ」
殺人は二人目のはずなのだが、中々のお手並みである。
なんだか、リーンが盗みに続いて殺しにも罪の意識などを持たぬようになっていくようで、恵一としては少し嫌な感じであった。
不意打ちをして相手に抵抗らしい抵抗を許さずに殺してしまうことに、嫌気があってリーンに役を譲ってしまったが、これならば自分がやった方がよかったかという気にもなってくる。
この辺り、恵一は感覚がまだ現代日本の高校生から飛躍しきれていないところがある。
相手が悪人で、攻撃をしてくるのならばこれに反撃して殺すことは、それほどの葛藤もなく行えるのだが、無抵抗だったりすると、途端に元いた世界での感覚が蘇ってしまい躊躇してしまう。
一方、リーンの方は父親の仇討という大義名分もあり、いささかの逡巡も無い。
むろん、彼女の方が正しい。この場合は無抵抗というよりかは正確に言うと抵抗をする体勢に入る前に始末しているのであって、接近に気付かれたら剣による抵抗となによりも大声を上げることで他の盗賊たちを呼び集めただろう。
それをさせぬために速やかに始末するのは正しい。
恵一は、やはりこの期に及んでも未だにこの世界への適応が不充分であると言わざるを得ないだろう。
「一人殺ってきた」
喜々として、リーンたちはガルスに報告する。
「よし、よし」
と、ガルスは嬉しそうだ。また一人殺されたことで連中は――特に下っ端どもは動揺するだろう。
この動揺を放置すれば、脱走者が続出しかねないのでなんらかの対策を強いられる。
大きく動くのを、ガルスは待っている。
「おう、どうしたケーイチ」
少し寡黙になってしまっていた恵一に、ケイトが声をかけてくる。
「ああ、いや、なんでもないよ」
「なんでもないわけねえだろ」
ケイトはぐいぐい押し込んでくる。
実のところ、引っ込みがちな恵一なので、こうやってズカズカと踏み込んでくれるのはありがたかったりする。
もうこれは気質の問題である。
例えばここで言いたくないのならば言わないでいい、そのうちに自分から言うだろうという相手の自立心を尊重するような人間ならば、それきりである。
ケイトは、はっきり言って他人への気遣いに欠けるところがあるが、その代わりに踏み出せない距離を踏み込んできてくれる。
基本的に悪意も無いので、踏み込まれることにそれほど抵抗を覚えない恵一のような人間には、こちらの方がよいのだ。
「いや、まあ、ちょっとな」
ボソボソと話す。
ボソボソ話すな、もっとはっきり喋らんかい、というようなことはケイトは言いそうで言わない。
「ふむふむ」
と、全身で聞くようにして聞いてくれる。
恵一という稼いでくれる人間のメンタルケアのように思っている側面はあるのだが、とにかく真剣に聞いてくれる。
この辺は、恵一も少しケイトに依存しているところが無いとは言えない。
なんといっても、異世界などというものに飛ばされてしまい右も左もわからん中で出会い、世界のことを教えてもらい起居をともにしたのだ。
何かあったらケイトに聞いてみよう、というのが恵一にある。どうも彼女は所詮は一庶民で、知らんことは知らんのだというのがわかってからもそれは変わらない。
「うん、恵一は難しく考え過ぎだな」
ケイトは話を聞き終えて、さっぱりと断言した。
どんなことかと思ったら、大したことなくてよかったと言わんばかりの笑顔である。
あんまり物事を難しく考えないように生きているケイトにしてみれば、悪い奴は殺してよし、という考えになんの疑問も抱いてはいない。
「あいつら、ほっといたら旅人とか商人とか襲って殺して売り飛ばすに決まってんだからさっさと殺しちゃうのは世のため人のためだぞ」
なんの問題があるんだという顔で、ケイトは言う。
「リーンは、親父の仇討ちだからサクサク殺ってるけど、それだからって無闇に人を殺したりするようにはならないって」
そう言われると、恵一としては元からの流され体質も手伝って、そうかもしれないなと思う。
「頼むぜ、恵一はいざとなったら先頭に立って突っ込んでいってたくさん殺してもらわんといかんのだぜ」
ケイトらしい直接的な言い方であるが、ガルスの態度からしても恵一にはそれが期待されているのは間違いない。
「うーん、斬りかかって来られたら、そんなに抵抗はないんだけど」
「まあ、そんなら不意打ちで殺すのはあたしらに任せな」
と、ケイトは胸を張る。
で、まあ、そう言われると、そのあたしらというのが揃って自分よりも年下の女の子ばかりなのに忸怩たる思いが生じたりもする。
んなもんウジウジ悩んでいる恵一よりもやる気満々の彼女らにやらした方がいいのは、実は恵一自身もわかっていたりはするのである。
「どうしました?」
二人の様子を見て、なにかを感じたのか、エリスがやってきた。
「ああ、実はケーイチがわけのわからんこと言っててさあ」
凄く親身に聞いてくれてたように見えたが、ケイトにとっては「わけのわからん」こと扱いであったのをさらりと暴露しつつ、ケイトはことの次第をエリスに説明した。
「ふーむ」
エリスは感情を顕にするタイプではないので相変わらずの無表情ではある。
しかし、ちょっと恵一当人の精神状態が後ろ向きになっているために、どうしてもその無表情は恵一の腰抜けぶりを非難しているように見えた。
「無抵抗の人間を殺すのが嫌だ、ということは、けっこういいところの騎士の家系ではないのですか」
「へ?」
と、恵一としては思わぬ言葉に呆けた声を出すしかない。
「あー、そうかー」
しかし、ケイトは腑に落ちたというような感じである。
「ケーイチ、いいとこの騎士なのかもしれないぜ」
先祖代々戦時徴用された足軽がせいぜいの百姓の家系な天本家である。ちょっと偉そうな姓ではあるが、そんなもん明治の御一新の際に好きなのがつけられたのだ。
「それならその歳でレベル10ってのも納得いくじゃんか。きっと騎士として小さな頃から特訓してたんだよ」
「そ、そうかなあ」
「騎士っていってもピンキリだけどさ。ケーイチんとこは金はあんのかな。あるといいなあ」
「そ、そうだねえ」
なんか話がひたすら変な方向に行っているので軌道修正したいのだけど、その方向をよしとするケイトがそれを許さない。
「いやー、そうかそうか。そういうことか」
もう、なんかそう決め付けてる感じである。
「しかし、アマモトさん」
「なんだい、エリス」
「それは心得違いというものです」
なんかいきなり、大層な言葉で駄目出しを食らった。
「おそらく、騎士として正々堂々、卑怯な振る舞いをするな。無抵抗の者を殺すなどいけないことだ、という教育を受けてきたのでしょう」
「は、はあ……」
そんな教育受けてはいないが、だが、全く違うかと言ったらそうでもない。現代日本に生まれた恵一は、人を殺すのはとにかくいけないことである、という教育は本人が意識もしないほどに自然に受けている。
「ですが、そこで言う無抵抗の者とは、完全な非戦闘員のことです。これを極悪指定の盗賊団に当てはめるのは間違っています」
「うん、間違ってるな」
ケイトが深く頷く。
「そもそも、騎士が鍛え強くなるのはなんのためですか。主の期待に応え、戦場で働くことが第一としても、自分の身を守れぬような弱き者を守るためではないのですか」
「いや、そりゃそうだよ。うん」
「は、はあ……」
「その弱き者を殺し犯し奪うのが極悪指定された連中です。あなたの強さはこういう連中を倒すためにあるはず」
「そ、そうかもしれんですね」
「それを無抵抗の人間を殺すのは、などと、あなたは教えを全く間違って理解していますよ」
「そうだぞ、ケーイチが間違ってるぞ、うん」
「は、はい……」
なんかもう騎士の家系であるというのが半ば決まったような扱いである。
「わかったら、無抵抗だろうがなんだろうがスパッと殺ってしまってください」
「おう、そうだよ。アレだぞ、命ばかりはお助けをとか土下座したとしても、そんなの悪党なんざ追い詰められたら助かるためにはなんでもするんだからな、笑いながら後頭部に剣を振り下ろせるようにならないと駄目だぞ。立派な騎士になれないぞ」
そこで笑う必要はあるのだろうか、と思いつつもそんなん言ったら「立派な騎士になれないぞ」と言われるだけなので、ケイトの中の「立派な騎士」の定義に疑問を感じつつも強く頷いておいた。
「……どうも、前から薄々思っていましたが、頼りないですね」
「……ああ、せっかくレベル10なのにその力を発揮できてないのはそのせいだと思うんだよな」
「……これは、ちょっと私たちで気をつけておいた方がいいですね」
「……うん、あたしらで育てていかないと、立派な騎士になれないな」
ひそひそとなんとか聞き取れるぐらいの絶妙な音量で内緒話をしている。どうもこれから自分は二人に育てられてしまうらしい。




