表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】追放された悪役令嬢は氷の騎士と静かに人生を取り戻す~復縁は望みませんが、謝罪は受け取ります~  作者: モヒ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/15

第1話 追放の日

【毎日19時頃更新します】

よろしくお願いします!

「――セレスティーヌ・フォン・ローゼンベルク。貴族の名を剥奪し、王都より追放とする」


謁見の間に、冷たい宣告が響いた。

婚約者だった王太子は彼女を一度も見ない。代わりに隣に立つ令嬢が、勝ち誇ったように微笑んでいた。


……ああ、やっぱり。


セレスティーヌは、心の中で小さく息を吐く。怒りも悲しみも、もう擦り切れていた。


「以上だ。あいつを連れ出せ」


兵士に促され、セレスティーヌは一礼する。

弁明はしない。誰も聞く気がないと、最初から知っていたから。


お父様…ローゼンベルク公爵からは、昨日の時点で勘当を言い渡されていた。

視界の端に映る公爵は目も合わせようとしない。


王城の大門が閉じる音が、やけに大きく響いた。

振り返らずに歩く。これで終わり。

あの女に意図的に作られた『悪役令嬢』としての人生も、全部。


城門を抜け、石畳の道に出たとき――背後から馬の足音が止まった。


「……お待ちください」


低く、落ち着いた声。

振り向くと、白銀の甲冑に身を包んだ騎士がいた。

感情の読めない氷色の瞳。透き通るような銀髪。王国最強にして、最も冷酷だと噂される男。


――氷の騎士、アデル・フロスト


「あなたが、なぜここに?」


セレスティーヌは思わずそう口にした。

彼は王家直属の騎士団長。追放される令嬢に関わる理由などあるはずがない。


「命令ではありません」


彼はそう言って、兜を外した。

硬質な顔立ち。

だが、どこか緊張したようにも見える。


「私の個人的な用件です」


個人的。その言葉に、胸がわずかにざわつく。


「私はもう、何も持っていないわ」


「存じております」


アデルは一歩、距離を詰めた。

その動きがあまりに慎重で、逆に不思議に思えるほどだった。


「だからこそ、ここに来ました」


風が吹き、彼女の髪を揺らす。

その一房を、彼はじっと見つめていた。


「……あなたが追放されるのを」


一瞬、言葉を選ぶように間を置いてから、


「待っていました」


心臓が、強く跳ねた。


「それは、どういう――」


問いかける前に、彼は膝をついた。


「セレスティーヌ様。これから先の道、危険も不便も沢山あります」


そして、顔を上げて彼女を見つめる。

氷の騎士の瞳が、初めてわずかに揺れた。


「それでも……あなたの近くにいる許しを、いただけませんか」


王都の外れ、誰もいない道の上で。

追放された悪役令嬢の前に、王国最強の騎士が忠誠を捧げていた。


その意味を、セレスティーヌはまだ知らない。


――この追放が、恋の始まりだということも。


はじめまして。

第一話を読んでくださりありがとうございます。

追放系を1度は書いてみたい!

ってな感じでスタートです。



https://ncode.syosetu.com/n0149lv/


新しいの書きました!短編!


今書いてるハイファンタジーの息抜きで書いたやつです。よろしくお願いします(^-^)/


感想、レビュー、☆、励みになります(小躍りします)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ