end21:鏡に映った
※この話は《全年齢対象》です。
作者が小説初心者の為、誤字脱字、ミス等ございます。お許しください。
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『私が姿を変えられる理由、わかりますか?』
なんの脈略もないことを云う。知るか。気にしていない。
『…そうですか。こないだ「魔法みたい」と言われて、とても嬉しいんです。』
そうなんだ。そんなこと言う人もいるんだ。いや私に関係ないだろう。
Kは首を傾げ、何も言わずに此方を見つめる。
『色んな人が来るたびに姿を変えています。気に入っちゃって最近はこの姿ですが。』
知らないうちに、机の上に本が置かれている。Kが寄せて開く。本を開くと、ガラスの破片が3つ程カラカラ、と落ちてきた。
『おっと…』
一番大きい破片を手に取る。ガラスじゃなくて鏡の一部だった。
『…貴方は、自分が嫌いですか?』
『無言、ですか。いや、わかりますよ。貴方みたいな話があるんです。』
私のお気に入りの鏡が割れた。
今までの思い出を沢山込めたのに。今まで、傷付けず使ってたのに。小さい頃にお母さんに強請強請って買った物。大事にしてたのに。
他の家族や親戚にダサいとかいらないだとか言われても、私は大切にして来たんだ。
中学生の時にちょっと嫌なことがあって見ていなかった時もあったけれど、勇気を出して、自分を元気づけた。そんな、大事で、私の一部のような鏡。
なんで割れたか。
落とした?
違う
割られた?
違う
自分から割ったんだ。
自分の意思で。自分の力で。
鏡は見ていた。覚えていた、
私が鏡に向かって、思い切りカトラリーを刺す瞬間の
あの、私の醜い顔を、あいつは。
『…当てはまりますか?』
Kは本を閉じて私を真直ぐ見る。頭が痛い。視界がぼやける。
割れた鏡の破片を本に挟んで言う。
『「頭が割れるほど痛い」なんて言葉があります。良いですよね、この言葉。割れる…破裂にも置き換えられます。わかりやすく痛みを表せる…。いや、与太話。』
なにがいいたいんだ。こっちはあたまがいたいんだ。
本を閉じたKは諦めたように目を瞑り溜息を吐く。
『鏡なんて割ってしまったら片付けが大変じゃないですか。ガラスの破片、片付けるの大変なんですよ。』
ぴし、と音を立てて机にヒビが走った。気づけばガラスが半透明__ガラスになっている。
机に反射したKがわらったきがした
『この話は、貴方なんです。』
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※この話はフィクションです。現実の人、団体、事件等に関わりはございません。




