end3【特等席】《推奨13歳以上》
※この話は《13歳以上対象(少遠回しの表現)》です。
作者が小説初心者の為、誤字脱字、ミス等ございます。お許しください。
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Kが本を捲る手を止めて溜息を吐く。
幸せ逃げますよ。
『幸せ…?ぁあ、そうですね。』
そんな迷信を信じる人居たのか、と小さく呟く。なんだ。悪いか。
『少し、質問しても良いですか?』
あるページに人差し指を挟んで軽く閉じたまま此方を見つめ乍言う。
『貴方は今、生きていますか?』
はい?
突然の言葉に首を傾げる。自身を見る目が真剣だった為、少し考えてから答える。
生きていますよ。未だ心臓の鼓動は聞こえ…
あれ
『自覚してるので有れば良かったです。』
……何処か話が通じていない様な気がした。
Kが指を挟んでいたページを開く。
『少し悲しい話です。』
目の前には僕の親友。
高校生に知り合って、ゲームも一緒にやったり、一緒に青春を過ごした友人だ。
今、その親友の家に来ている。
高校生ぶりだからか、懐かしいと思った。
『久しぶりだなーお前の家。何年振り?』
けらけら笑い乍話し、部屋に入る友人を追う。
マンションの角部屋。20代半ばにしては丁度良い程の部屋。
リビングには写真立てがあった。家族の写真2枚、俺のと写真が1枚。…………あれ?俺との写真?あの写真まだ持っていたんだ。
『へぇー、友達との写真とか残すタイプなんだな、意外〜』
部屋の真ん中。俺との写真立てを目の前の机に置く。
『…俺のこと好きなの?んなわけ無いよな』
ソファに座ると、友人は俺が居る方向を見乍静かに話し始める。
「…来てるなら、良いか。」
近くに椅子を置く。いつのまにか天井に用意されていた糸。
糸と呼ぶにしては太いしダサい。絞縄…にしては細い。
…………待ってよ。
首にその縄を通す。
…なあ、ちょっと待てって。
椅子を蹴ろうとする。
……なあ、俺っていう友達が来ているのにお前は、
足を掴んで止めようとした。触れなかった。すっ、と擦り抜けた。
…なんで
その場で座り込む。
既に椅子は倒れている。
「迎えに行っても、まだ友達でいれるかな」
聞こえた気がした。
俺は何も出来ず、そのまま泣いている。
『この話、こないだ来た人が話してくれた内容なんです。』
話を終え、Kは視線を逸らし乍言う。
『……その人は最後に次来るであろう人に絶対この話を話してあげてくれと言っていました。』
自分に関係のある人がいるのか。何も覚えていない。何故自分がこんな所に居るのかさえ全くわからないのに、どうして自分と接点がある人なんて…
Kが目を開ける。さっきまで合わなかった視線が嫌なくらい綺麗に合う。
『自覚しているかと思ったんですが…違ったようですね。』
又溜息を吐く。だから幸せ逃げちゃいますって。
『もう少し早く来ていれば、また友達でいれましたよ。』




