end20『始恋』
※この話は恋愛要素(全年齢対象)を含みます。
作者が小説初心者の為、誤字脱字、ミス等ございます。お許しください。
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Kが本をぱらぱらっと開く。あるページでハートの形をした折り紙が出てくる。
『…恋愛の話って、興味ありますか?』
頷いてみると、Kは折り紙に視線を落として言う。
『自分は恋愛に対して何も無かったので恋愛感情は少なく…。この話を聞いた人は大体、「青春してるね、羨ましい」って微笑むんです。』
折り紙を机に置き、軽く溜息を吐く。
『自分は話に…本に、そこまで気持ちが入れるのが羨ましいです。』
まあいいや、それは置いといて。と呟き
『喋りすぎましたね、じゃあ…』
最近何かがおかしい。誰かに追われてるでも、見られているって訳ではない。
「ええー?それ難しくない?………じゃなくて、アニメの見過ぎでしょ!w」
アニメの見過ぎかぁ…確かにそうかもしれない。
…とかじゃなくてね?
ある人をずーーーっと見ちゃうんだよ、
「えー…何、人の心読み取ろうとかしてんの?怖っ」
うーん、違うんだよなぁ、それが。
「何っ、お前が否定してくるとは」
まあまあ、お前が俺に対してカスみたいな考え方しているのは置いといて、本当なんだよ、ある人を見続けると言うか…
その人が放っておけない、と言いますか。
「…………お前、それ、」
えなに、怖い、急にガチトーンにならないで。
「恋ってんじゃーん!もう!乙女だなぁ〜!」
恋ってるってなんだよwてか乙女じゃねえよ、w
「大丈夫だ安心しろ、最初はそう言うもんやで…。」
なんで急に関西弁?て言うかお前はそんなことあるんか?
「え?あー…小学生の時にあったよ、凄くいい子でさぁ〜」
あー、確かに優しい子とかいい子ってモテるよね。
「ははっ、お前とは大違い」
おいおいなんだその乾いた笑いは。喧嘩でもするか?
「嘘嘘!w」
…まぁ、その、ずーっと見るし、目で追いかけたくなると言いますか……
「うん、恋だね。可愛いやつめ」
うっ……まぁいや…恋なのか…
「数ヶ月前まで『エナドリ飲んで動悸が激しくなって、これが恋?!って1人で騒いでる時間が一番楽しい』とかほざいてたくせに」
なっ、それまだ覚えてたのかよ、!
「勿論。お前のバカみたいな発言は覚えれるから」
勉強はダメなのになんでだ
「おっと?その喧嘩は買った方が良いかな?」
話がどんどんずれていくな、まぁー、そういうことだ。
「いいねぇ〜、ずっと見続ける、目で追っちゃう。うーん、青春!」
……青春…
「…………気になるけど、今日めっちゃ目が合うよな、気のせい?」
Kが折り紙を挟んで本を閉じる。何故か本は嵩張ることが無く、綺麗に閉じる。
『……で、どうでした?』
恋が分からない人と鈍い幼馴染みたいな人…ですかね。
結構よく見る感じの話ですね。
『このような話は結構ありますし、何処か羞恥心を感じるって人も居ました。貴方はどちらでした?』
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※この話はフィクションです。現実の人、団体、事件等に関わりはございません。