変架2話
キーアは自宅に着いて雨で濡れた服を脱いで洗濯機に入れてお風呂に入る
そして部屋で髪をブラッシングしながら乾かしたあとに下に降りる
「キーア、洗濯物洗い終えたら干しておきなさいよ。」
そういって母親が言ったあとにキーアはわかったとジェスチャーで伝えてソファーに座る
「(異世界…か。夏休みの課題の題材しようかな。)」
ソファーに座った状態で悩んでいると姉がくる
「なにボーッと考え事してるの?」
「んー?夏休みの課題に悩んでるの。」
「課題か。普段の生活のなかで変わったことしてみたらヒントが得られるじゃないの?」
その言葉でピンとくる
「(そうだ。あっちでの体験談を書けばいいんだ!)」
ありがとうって声を心の中で発してソファーから離れて洗濯機がある部屋まで歩いていき、キーアは洗濯物を干しにいったあと夕食を食べる
エクレアはいうと現実世界でリサという女性に憧れてモデルを目指してモデル養成所にいたのであった
「先生、どうですか?」
「歩き方が少し不自然なところがあるわね。私ならこんな感じで歩くかしらね。」
「ご参考になります。」
エクレアはリサと同じ舞台に立てるまで練習を重ねて、養成所で練習を終えたあとに飲食店で働く(異世界で)生活をしていた
そして次の日、キーアは異世界に通じる店に立ち寄る
「すみません。誰かいますか?」
その呼び声でミレイ(店主)が出てくる
「今日もきたのね。なにか用かしら?」
「はい。異世界に行ってみたいと思って─」
ミレイの読み通りの展開となる
「本当に異世界にいくの?」
キーアはモジモジしながらも返答する
「はい。」
ミレイは店を閉めて異世界にいくための準備を進めていく
そして準備が完了したあとにキーアに話しかける
「それじゃ、異世界へと向かうよ!」
店が様変わりして異世界にたどり着く
「ユーカリ、店の留守番頼むよ。」
ユーカリが店の中にある部屋から出てきて返答する
「わかった。」
そういったあとに異世界を知ってもらうためにキーアと一緒に周辺を散歩することになった
周りは飲食店が建ち並んでいた
「昨日会ったエクレアが働いているのはそこの店だよ。挨拶しにいく?」
キーアは、はい。と返事を返して店に入る。
店に入るとエクレアが働いていた。
「いらっしゃいませ─って、あれ?昨日、店にいた子じゃん。異世界にきたんだね。」
キーアは返答する
「はい。」
エクレアはキーアの近くまできて
「歳も近いし、私と話すときには普通の話し方でいいよ。」
「わ、わかった。」
若干、戸惑いながらも返事を返す
そのあとミレイがエクレアに話しかける
「店の周辺を歩いて道案内してるから、またあとにくるわ。」
「そうなんだ。ならこれを持っていたらいいよ。」
エクレアはキーアに小型端末を渡す
「これ持っていたら店をスタート地点に設定して周辺以外の道がわかるから便利だよ。」
キーアはありがとう。とエクレアに言って店を出た
その後、ミレイと一緒に周辺を散策してエクレアの店に戻ってきた
キーアはエクレアに渡された小型端末を返そうとする
「これ、便利だったよ。ありがとう。」
エクレアは小型端末を受け取って
「お礼なんていいよ。なんか食べていく?」
ミレイが話しだす
「あなた(キーア)が食べたいのなら食べていっていいわよ。」
キーアは遠慮しながらもお腹が鳴る
ミレイはカウンター席に座って手招きでキーアがくるように催促する
エクレアが微笑みながらメニュー表を渡す
「はい、これ。食べたい物が決まったら呼んでね。」
キーアはミレイに頼むものを伝えてベルを鳴らす
そして、しばらく時間が経つと注文した物が机の上に並ぶ
キーアはいただきます。といったあとに食事をとる
ミレイは食事をするキーアを眺めながらエクレアと話しをはじめる
「ルカとユーカリを呼んでしてみたいことがあるんだけど。」
「なにかするの?」
「それはいまは内緒。」
エクレアは不思議に思いながらもそのあとは他愛ない会話をした
食事を終えたキーアはごちそうさまでした。という仕草をしてミレイに感謝の言葉を伝えた
「そろそろ自分の世界に帰る時間になるんじゃない?」
「そうですね。」
と返事を返す