出会いが人を変える
ある日突然、とある出来事が起こった。
キーアのという少女が学校からの帰り道に立ち寄ったお店で─
「あの〜、すみません。誰かいらっしゃいませんか?」
キーアが声を発するも反応はなく、静かな時間が流れた
しばらくすると店の中から人影が現れる
「なにか用かい?」
キーアは返答した
「すみません。雨が急に降ってきて偶然、立ち寄ったので挨拶をしておこうかと思ったんですよ。」
「そうかい。またあっちの世界にいく人がきたのかと思ったよ。」
疑問に思いながらも軽く返答をした
「あっちの世界…ですか?」
すると突然、店内の雰囲気が様変わりする
「そうさ。こっちの世界だよ。私は二つの世界をまたぐトラベラーみたいなものさ。」
キーアはお店がいきなり様変わりしたことに驚く状態になる
「あの。私、元の世界に帰れるのですか?」
「ああ、戻れるさ。この店に私がいたらね。」
「元の世界に戻りたいのですが…。」
「そういう前に店外に出てみなさい。」
おそるおそるキーアは店に出て異世界の光景を目の当たりにする
「す、すごい。私が住んでる世界とは違う。」
目を大きく開いて周りを見渡して目に焼きつけるように眺める
「元にいた世界に帰るかい?それともこの世界で生活してみる?」
キーアは悩んだ。元の世界では夏休みの課題を終えずにきているからだ
「あの、店に入ってきたときにこっちの世界にきた人がいることを話していましたが、その人はどんなひとなんですか?」
「もうそろそろ、帰ってくるころなんじゃないかい?」
「ただいま〜。」
店に入ってきた人はロングの黒髪をした女性だった。
「あれ、珍しくお客さん?服装をみると高校生くらいかな?」
「はじまして。キーアと申します。」
「どうも。私はエクレア。どうしてこんな場所にきたの?」
「雨が急に降り出して立ち寄った店がここだったんですよ。」
「へぇ、そうなんだ。折角だし、この店について教えてあげようか?」
エクレアが説明をしようとするとエクレアと顔が似た新たな人物が現れて遮る
「貴女が説明する必要がないわ。」
「なんでよ、いいじゃん。」
キーアは間に挟まれながら会話を聞く一方だった
「あの〜…。」
キーアが話そうとするとミレイが話出す
「あっ、ごめんなさい。この店はね─」
「この店はね、あなたがいた世界と異世界で繋がっているの。」
キーアは繋がっている理由が気になって聞く
「どうして、この世界と繋がっているんですか?」
ミレイが続きを話しだす
「昔、とあるひとがこっちにいる人と出会って世界が繋がった。と、言えばいいのかしらね。それでいまも繋がったままということ。」
キーアは続きが気になって話す
「出会ったっていうことは恋愛、とかですか?」
「違う違う。」
エクレアが即座に会話に入ってきて言葉を返した
「元々、こっちの世界(異世界)で生活しててアナタがいる世界にいったのよ。こっちにいたひとが出会ったっていうのはアナタの世界で出会えたってこと。」
キーアはなるほど。
と、思いながらも疑問を投げかける
「エクレアさんはどっちの世界のひとなんですか?」
「私?私はアナタと同じ世界で生活している側よ。見たところ高校生くらい?」
「はい。そうです。エクレアさんは?」
「私は成人(18歳)をこっちの世界(異世界)で仕事しているわ。」
反対側にいるミレイが話し出す
「元の世界に戻る?どうする?」
キーアは元の世界に戻る選択をして店は元の世界に戻ったあとにエクレアは話す
「雨上がっているじゃん。さてと、そろそろ帰ろうかな。キーアはどうするの?」
「え、ええと、帰ります。」
そう返答してキーアは帰宅の途につくのであった
一方、エクレアはゆったりと店の前で過ごしていた
「雨が上がったあとの匂いが漂ってくるのがいいね。」
ミレイがエクレアに近づく
「先に帰るならこれ持って帰ってて。」
「なにこれ?ミレイ(店主)から貰ったもの?」
「違うわ。リサから貰ったもの。」
「リサさん、きてくれていたの!?」
「ええ。あなたにお礼を言ってたわよ。」
「そうなんだ。ありがとう!」
エクレアは微笑みながら帰宅の途につく
(エクレアが)去ったあと、ミレイ(店主)がユーカリの近くまできて言葉を発する
「キーアって子、また来るのかしらね?」
「さあ、どうでしょう。」