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第27話 イモムシ女

「早く助けないと……!」

 キャルメルはそう呟くと走り出してしまう。


 足はそんなに早くないものの虚をつかれてしまい止める事が出来なかった。そして先程の声の主との距離は思ったよりも近く、キャルメルと彼女を追いかけて来た俺は声の主の目の前に飛び出してしまった。


 声の主はやはりモンスターで、下半身が巨大な芋虫のようになっており、芋虫の頭部からは妖艶な女性の上半身が生えている。なんともアンバランスで気持ちの悪い見た目だが、そんな事より重要なのは捕まった三人の所在だ。三人は繭のように糸でぐるぐる巻きにされており、イモムシ女の腕から顔だけ出した状態で吊るされるように拘束されている。三人とも気は失っているようだ。


「あらぁ……ニンゲンが更に2人も……もしかして、もうバレちゃったぁのぉ?」


「なんの事か知らないけど、今日がアンタの命日って事は確かね」


「まぁ…血の気が多いのねぇ……でもこっちだってぇ…知らないとはいえぇ…私の姿を見られて帰す訳にはいかないわねぇ……」


 どうやらお互い引く様子は無いらしい、なら先手必勝だ。俺はイモムシ女へ向かって走り出す。イモムシ女とキャルメルは、会話にすら参加してなかった伏兵の突然の行動に呆気に取られている。


まずは、三人を奪い返す……!

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