表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/28

第15話(幕間) シンキング・バスタイム

「なんだか、ややこしい事になっちゃったなぁー」


 勇者こと、僕レイス・ランスは宿の湯船に浸かりながら、物思いに深ける。


 シルトを勇者パーティに招待したという話になった時、それに反対するものは居なかった。にも関わらず、今日の顔合わせでは、シルトに可哀想な思いをさせてしまったな…。


 キャルメルは、少し素直じゃない所があるけど、会議の時点では反対なんてしてなかったし、初対面の人にあそこまで酷い拒絶をするなんて、何かきっと理由があるはず………。


 コノエは、かなりの人見知りだから、来るのが嫌になってしまったのだろう。コノエの性格を知って居たのに、気にしてあげられなかった事が情けない。


 シルト………僕の命の恩人…………。

 彼の事を考えると、なんだか心臓の鼓動が早くなる気がする。もしかして、これがいわゆる………。


 少し恥ずかしい妄想をかき消すように、湯船に口まで浸かり、ブクブクと泡を立てる。僕は勇者だ、世界を救う使命がある。そして、それにシルトを巻き込んでしまった。ならば少しでも、彼の居心地の良い様に手助けするってのは、当然のことだろう。


 何か、みんなが仲良くなれる様な秘策を考えなくては………。


 お風呂から上がり、髪を乾かしながら、そんな事を考える。あまり色々考えるのは得意じゃないんだけどね………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ