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白雪姫 其の七
王妃の魔の手から逃れ、小人達と暮らすようになった白雪姫は、毎日毎日炊事・洗濯・掃除に明け暮れていました。
「くそっ、いつかこんな生活から抜け出してやる!」
でも、いつまで経っても、救いの主である王子は現われませんでした。
しびれを切らした白雪姫は、自分から王子の元へ、半ば殴り込み状態で向かいました。
「どうして来てくれないんだよっ。ずっと待ってんのにさっ」
「え? ああ、ごめん。すっかり忘れてた」
その後、王子があれこれ忘れてしまわないように、白雪姫が王子のスケジュール管理をするようになったのでした。
めでたしめでたし。