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三匹のコブタ 其の三

 悪い狼がやって来て、コブタ達が造ったわらの家と小枝の家を次々に吹き飛ばしました。

「ああ~、おうちがぁ」

「飛ばされたよぉ」

 二匹のコブタ達は、三匹目のコブタが造ったレンガの家へ逃げ込みました。

「へへん、レンガだろうが関係あるもんか」

 狼が息を吸い込み、吹き飛ばそうとした時です。

 家の扉が大きな音をたてて開きました。

「貴様、一体どういうつもりだっ」

 熊かと見まごうやたら恐ろしげなコブタが、中から出て来ました。狼は吹きかけた息を思わず飲み込んでしまいました。

「こいつらが貴様に何をしたと言うのだ。貴様のテリトリーに家を建てたと言うならまだしも、誰の土地でもない場所で静かに暮らしているコブタの家を吹き飛ばす権利が、貴様にはあるのか」

「あの……えーと……」

 自分よりも背の高いコブタに威圧され、狼はまともに返事もできません。

「器物破損の現行犯として、貴様を役ブタに突き出してやるからそう思えっ」

 狼は逃げだそうとしましたが、コブタにしっかり腕を掴まれていたので逃げられませんでした。

 狼は、コブタの通報で駆け付けた自分よりはるかに背の高いブタ達に囲まれ、護送されてしまいました。

 めでたしめでたし。

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