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里に立って言えば千の口(短編集)  作者: 碧衣 奈美


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スリーピングビューティー 其の一

 オーロラ姫が眠るという城へ、王子様がやって来ました。

 お城を囲んでいた棘を抜け、王子様はオーロラ姫が眠る部屋を見付けました。


「なっ……ちょっと待て。何だよ、これはっ」

 王子様はその光景に、びっくりしてしまいました。

 その部屋には、なぜかオーロラ姫が四人も並んで眠っていたのです。

全員を起こせばハーレム状態なのですが、そういうことをすると何だかとんでもなく大変なことになるような気がした王子様は、その中からひとりだけを選ぶことにしました。


「うれしいわ、王子様!」

 オーロラ姫の声が、まだ眠っている他のオーロラ姫達に聞こえました。

 ふたりが出て行くのを、他のオーロラ姫達は薄目を開けて見送り、その姿が見えなくなると全員が起き上がりました。

「あーあ、起こしてもらえませんでした」

「ずっと待ってましたのに、悲しいわ」

「仕方ないわね。彼の好みがあのオーロラ姫だったのよ。私達は次の王子様を待つことにしましょ」

 お互いを慰め合ったオーロラ姫達は、次の王子様を待つべく、眠りについたのでした。

 めでたしめでたし。

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