E-3. GW塗り絵大会【線画と下塗り】
今回、私が開催したコンペは格安です。
スキマ様で開催できるコンペの賞金額の下限は3,000円なのですが、
1枚1,500円でリクエストしたかったので、『2枚組で賞金3,000円』という、下限を突き破る超ミニ・コンペとして開催しました。
そもそも、スキマ様には現在『彩色のみ』というカテゴリが存在していません。
すなわち、3,000円という下限は【ラフ→線画→下塗り→本塗り】の全工程を依頼する前提、ないし、ラフや線画を依頼する前提と考えられます。
実際、たとえばこちらの線画の買取額が3,600円(長編小説の読み込み手数料込み)で、下塗りに6時間くらいかな。
下塗りに6時間もかかっているのは私の手際が悪いからなのですが、
彩色(本塗り)だけなら、全工程の3~5割の依頼料が妥当と考えられますので、1枚あたり1,500円のコンペでも、そう悪い話ではないと判断しました。
3,000円という依頼料、
仕事として依頼を受ける絵師様の立場ではとても安いけど、
趣味として依頼するアマチュア小説家の立場では、とても高い。
線画と本塗りという、高いスキルとセンスを要する重要な工程の間に、下塗りという単純作業の工程があるのですが。
節約するなら、下塗りを依頼人がしてしまうのが一番です。
下塗りという形でおおまかな色指定がしてあることも、絵師様の負担を軽くしますし、この下塗り、クリッピングに必要なのです。
※ クリッピングとは何か? 知らない人は「クリップスタジオ クリッピング」で検索してみてください。
下塗りだけなら、特別なお絵描きソフトを購入する必要もありません。
時間はかかるけど、ペイントとマウスでも可能です。
というわけで、下塗りまで用意した私のコンペはめでたく、格安でありながらクオリティの高いご参加を頂ける運びとなったのです。
ありがたみ。
ありがたみ。
ところで、スキマ様で開催するコンペにはそれでも罠があります。
下塗りまで準備すれば、ご参加がないことはまずないと思われるのですが、購入したいレベルのご参加があるかどうかは別です。
『クオリティの高いご参加がなかった場合に、キャンセル料が発生します』。
今回、線画のカゴ様も参加されますと明記して塗り絵大会を開催したのはこのため。
特に私は2枚組のコンペを開催しているため、最優秀賞が2名の絵師様にバラける可能性が高く、この場合、別にプロジェクトを立ててそれぞれ1,500円で購入させて頂くのですが。
それでもコンペのキャンセル料が、別途、3,000円の80%という形で発生してしまうのです!(; ・`д・´)
(もはや、キャンセルってレベルじゃない)
最初からプロジェクトにしておけば面倒がないのですが、『塗り絵大会』って、どう考えてもコンペ向き。
そこで、まともなご提案がなかった場合や、採用が2名様になってしまった場合のキャンセル料を回避するべく、あらかじめ採用が確定しているカゴ様にも、参加をお願いしておいたのです。
また別の記事で詳しく書きますが、
コンペって、依頼内容を無視したラクガキで提案されても蹴ることができず、
まともなご応募が1件もなかった場合にも高額のキャンセル料が発生してしまう、実は、ハイリスクなリクエスト方式です。
線画と彩色を別々に依頼するのはいいとして、
私の真似をして彩色をコンペで募集してみたい方は、コンペの仕様をよくよくご確認の上、開催しましょうというお話でした。
(プロジェクト方式の方が圧倒的に初心者向きです)