表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

阻止する。



「ははは。私は言ったはずだ。君の計画は阻止してみせると」


 女の前に、男が立ちふさがっていた。


「そこを退いて。お願い!」


 そんな男に、女は懇願する。


「どうしてだ。なぜ、そんなにあの計画を実行したいんだ!」

「だって、実行しないと、私たち……」


 男の問いに女は胸を押さえ、泣き始めた。


「……わかった。私はもう君を止めない。好きなようにするがいい」


 男はうなだれると、道を譲る。

 

「よっしゃあああ!娘たち行くわよ!!!!」


 女は雄たけびを上げると、背後の二人の娘に声をかけた。そうして、三人の女はスーパーにつっこんでいった。


「……買い置きはさあ、よくないと思うんだ。ほら、ほかに買う人もいるだろう?」


 男の冷静な声が届かない。

 今日はトイレットペーパーの特売日。

 あのトイレットペーパー地獄を味わってから、彼の家族はトイレットペーパーを買い置きするようになってしまった。


「ほら、あなた!あなたも加わって!一人一つしか買えないんだから!」


 他人のふりをしようとした男に、妻は戻ってきて大きな声で話しかけた。

 白い視線が突き刺さったが、男に選択肢はない。

 こうして、彼ら家族は今日もトイレットペーパーを買い込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 溢れんばかりのヴァイタリティ。 家に置き場はありますか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ