デコポン刑事(デカ)とケンティー検事の大冒険
デコポン刑事とケンティー検事はピクニックに来ていた。
違う、向かっている途中だった。
「デコポン刑事、この道の花畑は綺麗ですね。ここらへんでもう良いのでは?」
「駄目だ。俺はソメイヨシノを見るんだ。どこに咲くかもいつ咲くかもそもそも花かもしらねぇ。ググれば一瞬だが…一度で良いからモノホンを見てみたいんだ」
「なんの衝動に駆られているんですか?ここらへんでもう良いのでは?」
「何故…か。何故だろう…」
ふと顔を上げると道、道に何か落ちている。
「ありゃ、人だ。追い剥ぎかぁ?」
「そりゃ僕が羅生門で学んだ言葉ですね。老婆が…」
そんな会話をしていると遂に着いたそこに。
「なななななんだこりゃ死んでます」
「脈はないな。脈ってどこで取るんだ?死んでるな」
2人は意外と冷静だった。いくつも死体を見たことがあるからだ。
もちろん、彼らが猟奇的な殺人鬼というわけではない。どっかの偉い奴らだからだった。
「む、なんだこれは砂糖か?」
デコポン刑事が死体の首元を鑑識みたいに覗き込んだ。軽くドラマの見すぎである。
「甘いか?」
「僕が舐めるのか?」
ペロ
「甘かったか?」
「砂糖だ…ちなみに、オリゴ糖を『砂糖』として菓子の材料に練り込んでも生地が膨らまない気がするからいつも入れるの躊躇う」
「…なるほどな…」
デコポン刑事が考え込み始める。この時間の彼はCMを手前に挟んだ刑事ドラマの終盤の主演の様であるのだ。すると彼の頭に一筋の雷が落ちる。いわば「犯人が分かりました人を集めてください」のサイレント版であろう。
「分かったぞ…死因は絞殺…凶器は……」
「凶器は!?」
「あのジャンケンするグミだ」
「あのグーチョキパーで有名なジャンケン?!」
ケンティー検事はあまりの驚きようで尻餅をついてしまった。花が散る。しかしそんなこと今はどうだっていい。状況が状況であった。目を見開き彼だけを見つめる。時間が止まったように感じた。カチ……コチ……
「違う!!!」
デコポン刑事がすごい剣幕で叫んだ。その声で現実へと意識が引き戻される。見つめる先の顔は泣いているようで怒っているようだった。
「…Rock Scissors paper(Google翻訳)だ……」
字面だけ見るとあまりに滑稽だが、見上げるケンティー刑事、見下ろすデコポン刑事、その瞬間は確かにロマンチックであった。人が1人死んではいるが。名探偵コナンと同じようなものである。
「…あの、ですねデコポン刑事。オバQグミでしたっけ?あのジャンケンするグミ…あれですけど…」
ケンティーがデコポンを見上げたまま小さな声で呟いた。
「あれ、生産終了してます……」
「………なに?」
デコポン刑事は驚いて尻餅をついてしまった。いや、崩れ落ちた、の方が正しいだろうか。
「生産終了…?」
「ええ、もう終わっているんですよ、すでに」
ペロ
「この砂糖は何か違うもののものです」
「違うもののもの……ハッ!!」
デコポン刑事がすごい勢いで立ち上がった。
「チュロスか!!!!」
その後、近くにあったチュロスの店の店主が逮捕された。
事件は解決だ。
「やったな、ケンティー検事」
「いや、デコポン刑事のおかげですよ。なんの花でしたっけ…あれ、結局見に行くんですか?」
「なんだったけなあ????まあ、オバQグミもなんの事だかわかんねぇし、そんな日もあるだろう。年パス持ってパジャマディズニーしよや」
「良いですねぇ!」
乱雑コーナー
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