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勇者探し


 翌日


「何でだ?」


 俺は昨日雫がベッドに入って来れないようにシャドーウルフと一緒に寝ていたよな、いつの間にかシャドーウルフが雫に変わってる、ベッドがくっついてシャドーウルフが雫のベッドに動かされてる、よく考えてるな。


「起きろ、雫」


「う~ん、綾斗?」


「そうだ、お前が離れないと起きられないんだけど」


「分かった」


 そう言いながらくっついていた腕を締めてくる。


「おい、雫分かってないだろ...ちょ、タイム絞めすぎ、痛い...」


 数分後


 「やっと解放された、こういう時に勇者性能出さないで欲しい、危うくバッドエンドになっちゃう所だった」


 そう言いながら寝間着からアトリアスで買った黒色のパーカーとグレーのジーンズに着替えた


 確かこの服、魔法で作ってるんだよな流石に元の世界程ではないけどしっかりとしてる。


 着心地もよく暁は気に入っていた。


 そろそろ外で勇者を探すか。


「イルム、勇者はどうしてる?」


 イルムに心の中で訪ねる。


「今は王城の食堂に集まってます」


「いつくらいに召喚された」


「マスターが召喚されて少したった位に召喚されました」


「ありがとうイルム」


 イルムにお礼を言う。


「流石に王城にまで侵入するのはな俺の威厳に関わる」


「簡単に出来るマスターには言われたくないです」



「そんなマスターに朗報です」


「何だ?急に」


「何とですね、勇者達が訓練でギルドに来てダンジョンに入るための手続きするので会えるかもしれません」


「なにその情報収集能力怖い」


 本当に恐怖を覚えた。


「失礼な、私はマスターに合わせて進化するのです、マスターが情報収集癖が有るんじゃないんですか!」


 イルムが言い返す。


「違う、俺にはそんな癖はない、お前が高性能過ぎるのがいけない」


 暁が遠回しに誉める。


「マスター、そんなにおだてても情報しか出てきませんよ!」


「イルムも体が在ればな楽しいだけど」


「マスター、あともうちょっとで魔力体が完成します」


「いつ作ってるんだよ」


「マスターが寝てるときに少し魔力を貰って作ってました」


「影響の無い範囲でやってくれるなら構わないから、楽しみにしてるぞ」


「はい、マスター!」


 そんな話をしていると雫が部屋から出てくる。


「終わった」


「お前いつもそんな格好なの?」


 まさかのネコミミフードだった。


「学校の鞄に入れておいた、まだ他にもある」


「他にも持ってるのか」


 少し気になった。


「雫、ギルドに勇者が来るかも知れないからギルドに行きたいんだけど」


「綾斗に着いて行くから大丈夫」


 こいつ猫って言うより犬だな、あれ疲れてるのかな、尻尾が見えてくる。


「まあ、行きますかー」


 暁の緩い掛け声で宿を後にした。


 


  

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