ダンジョン特効2
ステータスがバレてた。
「お願いします、黙っててください」
暁が本気で土下座する。
「別に言いふらさない」
「え、本当に」
「本当」
「ありがとうマジでありがとう!」
暁が感謝しまくる。
「一つ聞いて良い?」
雫が尋ねてくる。
「俺に答えられるなら何でも」
「何でそんなステータスとかになってるの?」
「あ~それは、称号消えたんだっけ、何か召喚される時に勇者つけ忘れたから、神、いやくそ煽り野郎が平謝りとか言ってステータスとかを変えたんだ」
「そんな事があったんだ」
「てか俺からも一つ聞いて良い?」
次は暁が質問する。
「うん、どうぞ」
「何で俺だけ下の名前呼び?いや、嫌って訳じゃないんだけど少し気になって」
「覚えてないの?」
「いや、なんの事?」
「私が初めて綾斗に会ったこと」
「高校の事?」
「いや、違う初めて会ったのは小学生の頃」
「え、覚えてないんだけど」
「初めて会ったときは公園で私が一人で遊んでた時だった、私は余り人と接するのが得意じゃなかったそれで一人で公園に居たとき綾斗が喋りかけてくれたその時に私は綾斗から下の名前で呼んで良いと許可を貰った」
「あ、あ~あの時の気に入ったとか言って、家まで着いてこようとした女の子がお前だったのか、でもその後来なくなった気がしたんだか」
「あの後引っ越しをして行けなくなった、高校入学の時にこっちに戻ってきた」
意外だったな髪型とかも変わってたからわからなかった。
「よしそろそろ進もうか夏希」
暁がそう切り出す
「私の事は下の名前で呼んでほしい」
「ぜ、善処する」
少し歩くとゴブリンが出てきた。
「また私がやりたい」
「どうぞ倒したことがあるから」
と返事を返す。
「今度は刀に風魔法を付けて飛ばす」
そして刀を振り抜くと、風の刃が飛んで行きゴブリンの胸に大きな切り傷を付けて、ゴブリンは出血で死ぬ。
「見事だな」
暁が褒める。
「綾斗がやれば切断まで行けた」
それは否定しないけど。
「ま、まあ次行こうか」
少し進むといかにも罠そうな宝箱があった。
「宝箱だ」
といって雫が開けに行く。
「バカ行くな」
と言っても間に合わなかった。
「マスター、大量の魔力を検知、魔物が大量召喚されます!」
魔方陣のような物から大量に魔物が出てくる。
「は~、夏希やったなお前」
「お約束をやった」
「バカお前は」
暁がツッコミを入れてしまう。
「ま、まあいい今回は俺がやる」
ツッコミを反射的にしてしまったのが恥ずかしかったのか話題をそらす。
「綾斗、がんばれー」
「もういい、つっこまない」
「[サーチ] [マーキング]」
魔物に魔力のマーキングを付ける。
「風魔法で行くか、[ウイングバード]」
風で作った鳥が魔力でマーキングされた魔物を追尾する、大量の魔物が倒れてる中で大型犬位の大きさの魔物だけ残っていた。
「犬型の魔物が残ってるな、もう一回魔法で」
「待ってください、マスター」
イルムが割り込んでくる。
「その魔物、名前はシャドーウルフ、さっきのマスターの魔法で力量を察したのか降伏状態になってますマスターの従魔にしてはどうですか?」
それも悪くない、俺は動物好きだし、よし思い立ったら行動だ。
「イルムどうすれば従魔にできる?」
暁が心のなかで話しかける。
「従魔魔法で従えられます、本来は相手を倒すか認めさせるかすればできるのですがもう即に認めているのでテイムが出来ます」
イルムが答える。
「よしやるか、[テイム]」
テイムを発動するとシャドーウルフに魔力が送られる。
[[テイム完了シャドーウルフ、魔力内で待機状態、名前変更可能]]
「よし出来た、帰ったら絶対モフる」
「[インベントリ]」
インベントリを発動させて倒した魔物を回収していると。
「ズルい私もインベントリほしい」
雫がそんな事を言ってきた
「また今度教えるから、もう帰る時間だ」
「分かった、約束」
俺はそんな約束をして来た道を通って帰る。
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