依頼の後はギルドに直行だ!
「[フライ]」
体全体から風を出す、足の裏から風を出し中に浮く。
「お~、浮いたぞ!」
意外にも簡単に操作が出来る。
「そろそろ行きますか」
そう言って、体が上昇していく。
「おお、高い、帰り道はイルム案内してくれ」
体をうつ伏せにして飛んで行く。
「速いなこれ楽で良い!」
数分後、暁は町の前まで来ていた。
「楽で良かった魔力は結構減ったけど直ぐに回復する位だ」
そう言いながら町に入る。
「ギルドに寄ってから帰るか」
ギルドに向かって歩き出す、ギルドの近くに来ると昼間より賑わっていた。
「報告しに行きますか」
ギルドへ入って、昼間に対応してくれた子の所に行く。
「すいません、依頼を報告しに来ました」
「はい、ギルドカードを貸してもらえますか?」
「はい、どうぞ」
ポケットからギルドカードを出して渡す。
「お預かりします」
魔道具にギルドカードを入れる。
「薬草の採集でしたね、薬草を出してもらえますか?」
事前にギルドで貸してもらった袋から薬草を出すふりをする、収納魔法を新人であまり使う人は居ないとイルムから聞いたからだ。
「凄い多いですね群生地でも見つけたんですか?」
「そうなんですよ」
本当はまだ収納魔法にその倍は、入っている。
「そうですが運が良かったですね、他にも何かありますか?一緒に報酬を計算しますので」
「後はゴブリンを倒したのですが」
「それでは討伐部位か魔石を出してください」
「分かりました」
さっきと同じように袋から出す。
「ゴブリンが3体ボコブリンが4体ですね」
魔石は少し残してある、後でアクセサリーを作るつもりだからだ。
「全部で銀貨一枚と鉄貨五枚です」
この世界では銅貨・鉄貨・銀貨・金貨・大金貨で分かれている、日本円で計算すると10円から始まって100円1000円と桁が増えていく感じだ、これだと1500円だな。
「ありがとうございます」
そう言いながらお金を受けとる。
「そう言えば薬草採集の依頼は他と比べて報酬金高いですね」
「それはこの国に勇者様が召喚されたと噂になって回復薬を買い占める商人増えたんですだから材料の薬草等が必要になり高くなったのです、それのせいで私たちの休みが少なくなっているんですから、あ、すいません、愚痴を言ってしまって」
少し恥ずかしそうにする
「はは、気にしないでください」
まさかポーカーフェイスを使うことになるとは、本当にすいません、マジですいません。
「じゃあ帰りますね」
「は、はい、ご利用ありがとうございました」
ギルドを出ると数人集まってくる。
何だ、これはまさかテンプレか!あれ?皆右側の人に行ってる、するとリーダー格が
「おい、さっき賭博で負けちまったんだ、金をおいて行けば痛い目に逢わずにすむからよ」
そこからは一方的だった、俺じゃなく隣が絡まれた、絡まれた男が相手をねじ伏せて最後は全員土下座だった、くそ、テンプレが回避するくらいボッチなのか俺は。
そう思いながらうなだれる、そのまま王城に帰り自分の部屋にご飯を持ってきてもらいそれを食べてから眠りに着いた。
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