プロローグ
ジリリリリリン
暁綾斗は目覚ましの音に起こされた、
「ふぁ~、 さすが俺の相棒だな、わざわざ厳選して選んだだけある」
そう目覚まし時計に言った、 ここでアニメの主人公なら可愛い幼なじみなど出て来ても 不思議ではないのだが俺には居ない、そんな事を思っている
高校生は、そんなに居るとか居ないとか。
「今日は学校か、準備でもするか」
そして、慣れた手つきでクローゼットから制服一式を出して着替える。
「それじゃ、行ってきます」
いつも通りの通学路を通って学校に着く、 自分のクラスに入るといつもと同じグループが出来ている、数人入ってきた俺を見て、また友達と話し始める、別に苛められている訳ではない、俺は俗に言うぼっちだ、まあ、そこまで気にしていないから良いとして、 俺は自分の席でホームルームが始まるまで、寝るのがいつもだ、だけど話しかけてくる人も居る。
「おはよう、綾斗」
「おう、おはよう」
こいつは、クラス替えで席が近くなった、 女の子の夏希雫だ。
何故スクールカーストの俺に話しかけてくるのかはわからないけど、
せっかくの挨拶を無下には出来ないないのであいさつを返す。
あいさつを返した後、少し眠っていたら教室のドアが開く。
「おはようごさいます、これからホームルームを始めますよ」
そう言って先生が教室に入ってホームルームを始めようとしたときに、急に教室の地面に魔方陣が出来て光りに包まれる。
「キャーー!」
「な、なんだこれ!?」
「テンプレ、キター!」
誰かがそんな事を言って、その後すぐに景色が変わる。
「くそ、寝起きで目がやられた」
そんな下らない事を言っているといかにも姫らしい格好の人が出てきた。
「ようこそおいでくださいました、勇者様。私の名前はアリア=A=アトリアスこの国の姫です。」
てか姫だった。
「勇者様、陛下がお待ちしています部屋を移しますのでついて来て下さい」
皆姫の後に続いて部屋を出る大きな扉の前に着くと。
「陛下、勇者様をお連れしました」
「入れ」
扉が開く、中に入るときらびやかに装飾されていた。
「ようこそ勇者よ私の名はクライム=A=アトリアスだ、この国の王をしている」
ゴリマチョだった。
「突然呼び出して悪いが魔王を倒してほしい」
いやいやいや、王様行った方が早いよ、絶対王様になる前とか戦場とかで名をはせてそうだもんその大量の傷痕とかヤバイじゃん。そんな事を思っていると。
「俺はやりますそしてこの国を救いたいです」
いかにも勇者そうなイケメンが出てきた。アイツは確か天城真崎だ、あの顔でコミュ力も高いから月に一回以上告白されている。まあ、ハーレム願望が高いのが残念だが。
「真崎がやるなら俺もやるぞ!」
「真崎君がやるなら私もやる!」
「あ、俺もやるぞ!」
「私も!」
ここで待ってとか言いそうな先生は固まっている予想以上に驚いているんだろう。
「帰れる方法は聞かないのか...」
そう呟いた俺を皆が一斉に見る。
「そ、そうだ帰れる方法分かりますか?」
「すまない、帰れる方法は知らないのだ。魔王を倒した後、神が帰らせてくれると伝えられている」
あるあるだな、それで帰れない方が多いけど。
「すまないが、ステータスをこの魔道具で計らせもらいたい」
こういう時ステータスと思えば開けることが多いけど...お、開いた。
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