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抜き打ちテスト

 白鳥 真冬は悪役令嬢に憧れている。

 故に成績においてもトップクラスを維持しなければならない。


 その日は抜き打ちテストがあった。

 中間テストも近い事から、事前に生徒達の学力を計る目的で行われたものである。

 ここで良い点を取れない生徒に対してはテスト対策をするように促すのだ。

 そんな中、真冬は当然のように高得点をたたき出す。


「あーん、数学のテスト自信無いよおー」

「あら桜子、数学は苦手だったのね」

「そうなんだよー、段々難しくなっていくよねー」

「私は予習復習を欠かさないもの、それに数学は得意よ」

「いいなあー、でも真冬ちゃん頑張ってるもんねー、私ダメだー」


 机に突っ伏す桜子の「頑張っている」という言葉にこそばゆいものを感じた。

「そうね、教えてあげてもいいわよ」

「ほんとおー?!」

 桜子の春の日差しの様な笑顔に嬉しくなり、快諾する真冬であった。


「白鳥さん、春野さん、勉強会するの?」

 と、そこに顔を出したのは落合おちあい 秋姫あきだった。

「あー秋姫ちゃんだー、そうなのそんな感じー」

「あら学級委員様じゃありませんの、何か御用かしら?」

 秋姫は「相変わらずだなあ」等と思いながら会話に入っていった。

 真冬は「勉強会」等という大層なものであるつもりは無かったのだが、そういう話の流れになってしまった。


 自然に話に入って来た秋姫に多少居心地が悪いながらも、思い知らせてやる良い機会だと思い一緒に勉強会をする運びとなった。

 それならばいつどこで、という話である。

 桜子の伝手で図書室でという手も考えたが、周りの迷惑かもと考え誰かの家でという話になった。

「私の家は聞いてみないと分からないかもー」

「私は兄弟いるから……」

「仕方ないわね、私の家へ招待しましょう、事前に言っておけば大丈夫なはずよ」

 早速今日という事ならばと、真冬が場所を提供する事にした。

 田伏に頼めば上手くやってくれるだろう。



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