キャラクター紹介
・スルーズ陸軍
ジェシー・ガザード(Jesse Gazzard)
スルーズ空軍航空学園陸軍分校所属の、アパッチガーディアンの候補生。コールサイン「リザード2」のパイロット担当。16歳。少女と見間違う容姿をしているが男性である。
軍隊には場違いなほど優しい性格で争いごとどころか何かを壊す事さえも好まない。暴力的な人でさえ、「暴力を振るう人は人一倍臆病な心を持っている」という理由で見捨てる事はせず、そんな性格のレネを人前で公言できるほど愛している。10年前のコールフィールド大洪水をきっかけに人命救助を志していたが、それに反してアパッチのパイロット候補生に抜擢されてしまった事に苦悩している。
レネ・スクルド(Rene Sculd)
ジェシーとコンビを組む、アパッチガーディアンの候補生。コールサイン「リザード2」のガンナー担当。16歳。
「スルーズ騎士団」の末裔で、先祖代々からの軍人家系でもある貴族スクルド家の生まれなのだが、それに不釣り合いなほど喧嘩っ早く攻撃的な性格の少女。ついたあだ名は「バーサークガンナー」。ジェシーとは恋人同士で、どんなに暴れていても彼の手に(特に顔のどこかを)触れられるとおとなしくなりうっとりした表情になってしまう。また噛み癖がある。
ハルカ・ブラックホーク(Haruka Blackhawk)
ジェシーらの先輩である、アパッチガーディアンの候補生。コールサイン「リザード1」のガンナー担当。17歳。
日本人の母とスルーズ人の父を持つハーフであり、かつて戦場で命を落とした父のような軍人を目指すべく日々努力している。教官からもお墨付きを得ている優等生だが、生真面目で間違いを正さないと気が済まない性格なため口うるさいともっぱらの評判。その軍人としての覚悟の強さ故にジェシーの事は見下しており、結果レネともしばしば対立している。日本文化に憧れており、漢字や四字熟語が好きという一面も。
口癖は「意識が足りない!」
アンバー・ヒューズ(Amber Hughes)
ジェシーとレネ、ハルカの教官。アパッチのクルー養成のためアメリカ陸軍から派遣された大尉。フライトではコールサイン「リザード1」のパイロット担当としてハルカとコンビを組む。36歳。
船に弱くしょっちゅう船酔いする。性格的にだらしない部分が多く本人も「教えるのはあまり得意ではない」と語るが、才能や能力を見抜く事は得意。
口癖は「うまく言えないけどさ」
ニーナ・ハーファン(Nina Harfang)
アパッチをサポートするUAVインテグレーターのオペレーター候補生。16歳。コールサインは「メタトロン」。
ジェシーの幼馴染であり、人見知りで引っ込み思案な性格。しかし一度親しくなった相手には律儀に尽くす。その一方でパッチ作りが得意という器用な一面や、オペレートするインテグレーターに天使の名前を付けるという変わった一面もある。
・スルーズ海軍
シエラ・エイジャー(Sierra Ager)
空軍航空学園海軍分校でただ一人のCHマーリンことCH-101のエビエーター(パイロット)候補生。16歳。コールサインは「サーペント3」。
眼鏡がかわいらしい、明るく素直な性格で、海軍陸戦隊隊員たちのアイドル的存在。先輩であるスコットを「マスター」と呼び慕っている。ジェシーらとは空軍航空学園中等部時代からの友人であり、所属が変わってからもSNSで交流を続けていた。
口癖は「お任せを!」
スコット・フェアリー(Scot Fairey)
「サーペント3」の副パイロットとしてシエラの指導を任されているCHマーリンの現役エビエーター。24歳。彼もまた学園のOBである。
シエラからは「マスター」と呼ばれているが本人はあまり好きではない。とはいえシエラを異性として意識しているそぶりがあり、からかわれる事も。
ロジャー伍長(Roger)
「サーペント3」の積荷管理者にしてスコットの悪友。
シエラとの関係についてスコットをからかう一方、シエラに対してはスコットとの関係の進展をそっと後押ししている。
シーザー・ロイ・“ロック”・スルーズ(Caesar Roy "ROCK" Thruse)
スルーズ王国の王子にして、海軍分校のシーハリアーエビエーター候補生。16歳。コールサインは「カレント1」。
金髪隻眼の外見は美しく異性にもて、正当な王位継承者として将来を期待されている。「王になる運命」を自称し、自分が未来を約束された存在である事を鼻にかけている部分こそあるが基本的には優しい。とはいえかっとなりやすいのが玉に瑕。
リューリ・“ビクセン”・ハハリ(Lyyli "VIXEN" Hahli)
海軍分校のシーハリアーエビエーター候補生。16歳。コールサインは「カレント2」。ロックを「シーザー様」と呼び慕っている。なまった英語で話すのが特徴。
普段は気弱な性格で、事があればすぐロックに助けを求めている。しかし一度コックピットに座ると興奮のあまり暴走とも呼べるほど異常に強気な性格に豹変、激しいフライトを披露する。
ロメア・エイジャー(Romea Ager)
シエラの双子の妹。海軍分校のSHマーリンことSH-101のエビエーター(パイロット)候補生。16歳。コールサインは「コバルト」。
眼鏡をかけていない点を除けば容姿はシエラと瓜二つ。しかし性格は陽気かつお調子者。眼鏡を奪ってシエラと入れ替わるいたずら好きな一面もあり、度々シエラを困らせている。
ルビー・リンクス(Ruby Lynx)
SH-101のセンサーオペレーター候補生。16歳。アフリカのカイラン共和国出身。
クールかつ頭脳明晰、そして勇猛果敢な少女で、暇さえあれば体を鍛えている一方、ドアガンナーや積荷管理者、救難員などセンサーオペレーターに要求されるあらゆる仕事を難なくこなす器用さも持つ。ロメアとは仲が良く、よくツッコミに回っている。しかしその過去には何やら秘密があるらしい。
特技はロメアとシエラを見分ける事。
アルバコア大尉(Albacore)
「コバルト」の副パイロットとしてロメアの指導を任されているSHマーリンの現役エビエーター。
老人のように穏やかな性格だが、あまりにのほほんとしすぎているためロメアからは好印象を持たれていない。
・スルーズ海軍陸戦隊
ストライカー准尉(Stryker)
スキンヘッドが特徴的な、海軍陸戦隊の歩兵。陸戦隊には女性隊員がいないため、率いる部隊共々シエラのファンとなっている。
シエラに対しては遜って接する一方、部下には激しく檄を飛ばす指揮官らしい部分も見せる。
セリカ・ヴィンデックス(Celica Vindex)
スルーズ空軍のJTAC(統合末端攻撃統制官)。24歳。階級は軍曹。過去の事故により左腕を失っている隻腕の女性。コールサインは「ティーウ」。
その容姿端麗さ故に、「左腕さえ残っていれば完璧」とよく揶揄される。ただ、本人は快活な性格であり、周囲の偏見をあまり気にしていないようだ。噂や都市伝説好きでもある。
陸戦隊に加わって地上から友軍機の空爆などを誘導する役目を担い、試供品として受領したピストル型のレーザー照射装置HLMを愛用する。
レックス・プレトリア(Rex Pretoria)
同期のセリカとコンビを組む、スルーズ空軍のROMAD(無線交信・整備および操作手)。24歳。階級は軍曹。眼鏡をかけた男。
一見するとやる気を感じさせない顔立ちと言動をしているが、セリカには想いを寄せており戦闘・非戦闘を問わず常に気遣っている。セリカ曰く「腐れ縁」。
・スルーズ空軍
エリシア・スタリオン(Elicia Stallion)
空軍航空学園のチヌークパイロット候補生である、長身の美少女。17歳。コールサインは「ブルーバード」。ジェシーらは空軍航空学園中等部時代の後輩であり、所属が変わってからもSNSで交流を続けていた。
控えめで面倒見がよく、よく相談役となる事が多い。大のヘリコプターマニアであり、古今東西に存在するヘリコプターのスペックを全て暗記している。しかしヘリコプターの話になると止まらなくなるためブレーキをかけてあげる人が必要。趣味はヘリコプターの写真撮影。
フィリップ・ベルヴェデア(Phillip Belvedere)
エリシアとコンビを組むチヌークパイロット候補生。16歳。
元は戦闘機パイロットを志していたが適性が合わずチヌークのパイロット候補生になった経緯を持つ。そのため戦闘機などの固定翼機に詳しい。趣味はプラモデル作り。背が低い事がコンプレックスになっている。
レイ・バートル(Ray Vertol)
エリシアらと行動を共にする、「ブルーバード」のベテラン積荷管理者。階級は伍長。
陸や海の兵器に詳しい。豪快な性格でよく「がーっはっはっは!」と大笑いする。
ヘーベ・アルバート(Hebe Albert)
スルーズ空軍航空学園輸送機科の候補生。父と共にKC-130J「サムソン」の副パイロットとして乗り演習に参加する。彼女の父や祖父もスルーズ空軍の輸送機パイロットである。
ゆっくりと間延びした口調で喋る、おっとりした印象の少女。大好物はバターロールで、機内食としてほぼ必ず持ち込む。また作る事も得意であり、調理に必要な七つ道具を持ち歩き行った先々でバターロールを作って振る舞うのが日課になっている。
キャロル・アルバートJr.(Carol Albert Jr.)
ヘーベの父にして、機長として付き添うパイロット。階級は少佐。経験豊富なパイロットだが、娘については過保護気味。
リコ
「サムソン」の積荷管理者。ヘーベのバターロールにほれ込み、彼女にアプローチしているが、父キャロルからは警戒されている。
・サングリーズ関係者
ウォーロック艦長(Capt.Warlock)
サングリーズの艦長を務める男。50歳。艦長になる前はエビエーターであり、シーハリアーに乗っていた。
常に紳士的な態度を崩さず、艦に乗り込んだ候補生達を温かく見守る。
謎の男
明らかに軍人らしからぬ風貌をした男。常にガムを噛んでいる。