第7話『7日でダンジョンを脱出せよ!!』
「さて、どうにかしてここを脱出してもらうわ。どんな手段をつかってもいいからここをでなさい」
「いや、そんな話より先にその子起こしてくれません?そっちが気絶させたんだから」
「あら?いいの?起こさないでおいて私が消えたあと食べるか、精神を壊して人形にするのかと思っていたわ?ヒューマンだし」
「俺をそこらの変態貴族と同じと思わないでくれません?冗談いってる場合じゃなく起こしてあげてくださいよ、話が進まない。」
「まぁ、ここでそんな選択したら私はあんたを見捨てるか殺すかしたけどね。一応のチェックよ。今起こしてあげる」
「そんなこと頼みやしないしやらないよ」
全く、人をなんだと思っているんだ。
…ムクッ
「おはようございます、レンジさん!ゴーレムさん!」
「お、おはよう」
あれ?やけに元気だな
「ナナムちゃん、さっき攻撃を受けた時に傷なんかできなかった?」
「え?私が攻撃された?からだの傷?なんのことですか?私はこの通り元気ですよ」
「いやいや、さっきここにいる悪魔に攻撃されたでしょうよ」
「悪魔じゃなくて魔人よ」
「何いってるんですかレンジさん?そこにはだれもいませんよ?」
「え、いやだってそんなはずは」
…スカッ
「うわっ」
「どこで確かめようとしてんのよ、あんた。やっぱり変態じゃない」
「ぐ、偶然だ!なぜ触れない!?」
「・・・胸を?」
「違う!はぐらかさないでくれ!」
「・・・そんな危ない場所に実体でいくわけないじゃない、自分の影で十分よ、私の意思で実体化できるから便利だしね、彼女にはさっき記憶の改変をしておいて私には会っていないし見てもいないことになっているから、今もレンジしか見えてないしね。それよりも良いの彼女?こっちをかなり不振な目でみているけど?」
あ!
「ご、ごめんごめん何かいたような気がしたけど俺の勘違いだったみたい」
「え、ええ。はい。町に戻ったら良い場所にご案内しますから。そこで休めば大丈夫です!」
「ひ、酷い!」
「フフ、冗談です」
「冗談?冗談に聞こえないよ!でも本当に大丈夫だからね!そうだ!この坑道の出口わからない?」
話をすり替えよう!
「出口・・・ですか?いえ、私もがむしゃらに逃げていたので・・・聞かれてなんですけどレンジさんは?」
「俺も・・・わからない。道中地図をなくしてしまって」
ということにしとこう
「私も逃げているときに紛失してしまって、ギルドからの借り物だったのに・・・」
「バカね、レンジ、あなたマップ機能あるじゃないそれで確認したら良いんじゃない?」
「なるほど!ありがとう悪魔!」
「悪魔じゃなくて魔人よ、もう三回目なんだけど」
「レンジさん・・・本当に大丈夫ですか?はい!これでも食べて落ち着いてください!ホワイトさんも作ったの渡すんですよ!」
・・・ズイッ
「二人とも本当に大丈夫だから!でもちょっとまってね。ホワイト!俺にスープありがとうな。彼女とスライムの護衛よろしく頼む」・・・グッ
さてと、まずは
ケータイでミニマップ起動
現在地は・・・地下三階か
奥はありそうだけど途中でよかった
もっと下だったら出るまでに時間がもっとかかった訳だし。ありがたい
「マップは彼女とそこのスライムが走った場所のデータ入れといたから」
「助かる、ありがとう」
検索、出口までの道、最短距離
なるほどこう進むのか、途中にテントがあるな。これは?なるほどナナムちゃんの持ち物な訳か。
「ナナムちゃん、ここの出口までの道がわかったよ。帰り道に君のテントがあるから回収していこうか。」
「え!場所わかるんですか!?あとその物体は?」
「ああ、ごれ?えーと俺の魔法を使うための道具・・・って感じかな」
「レンジさんはオリジナルなんですね!私、今までみたことない物です!!それで道がわかったんですか?」
「うん。そうだよ」
「なるほど、凄いですね!お任せしても大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。任してもらって。あとテントにいけばこの状況はなんとかなりそう?」
「はい!問題ないです!!」
「それじゃ行こうか」
「はい!!」
「まずは危ないけど来た道を戻ろうか」
「・・・え?モンスター達がいるんじゃ」
「いや、この道を戻らないとどっち道外にでられない。できるだけ鉢合わせないように気をつけて進もう」
「はい」
「無事にあなた達の希望である荷物、回収できると良いわね」
嫌なフラグたてないでくれ悪魔!!
「だから魔人よ」
「心よめるのか!?」
「言われた気がしただけ」
「・・・・」