第1話『グッバイ日常』
どうも、母に拳骨くらいこっぴどく怒られたレンジです。【ちなみに正座】
ただいまアルバイトの面接にいった帰りである。
【ハァ・・・遅刻だ、完全に遅刻が原因だ。遅刻のせいで第一印象はダメダメ、トークも全く考えてなかった。見た目だけは母さんが選んだだけまし・・・少なくとも俺が選ぶよりはだけど・・・】
30分以上アルバイトの面接に遅れて来て第一声が
「面接お願いします!!すみませんでしたぁぁぁ!!<土下座>」
だ。こんなやつ雇えない・・・<ちなみに土下座した相手はアルバイトだった、名札に書いてあった。一連をやったあと店長がでてきて面接はしてもらえた、トゲがある言い回しだったけど・・・〉
ハァ・・・
【仕方がない・・・さっさと帰って気分変えよか】
早く帰るためにはある裏通りを通らないとならないが致し方ない。
俺は母さんにもらったサンドイッチを食いながら家路に向かった。
―裏通り―
現在裏通りを歩いています。ここは前から曰く付きなんだよなぁ・・・神隠しが頻繁に起こるとか幽霊をみたとか消える瞬間誰かに腕を引っ張られたのを目撃したとかそんな話が・・・やべっなんか思い出しただけで悪寒が・・・さっさと抜けちまいますか。
…タタタ…
ん?あれ・・・今小さい子供が走っていったような???
まてよ、あの方向は確か・・・あ!!
今入ってったのは特にいわくつきの廃ビルじゃん!子供はここに近づかないだろ!ここには絶対はいるなっていう地域ボランティアからの仕切り線があるくらいなんだぞ?好奇心か?好奇心なのか!?冒険したい小さな子供特有の症状がでる年頃なのか!?
・・・・・・ハッ!!
お、驚いてる場合じゃねぇ!
とにかく早くビルから外にださないと!噂はさておきビルがかなり老朽化してて危ないからな!廃墟ビルに急いで向かおう!
―廃墟ビル内部―
「おーい!さっき入ってった子供〜〜〜!!いるんだろ!ここは危ないからさっさと出るぞ!でてこーい!!でてきたらジュース一本やるからさぁ!!お菓子の方がいいかぁ!?」
歩きにくい!中がボロボロ!物が散らかり過ぎてる!一体どこに消えたんだ?・・・一旦落ち着こう。
【う〜む・・・一体どこに?まさか噂通りじゃ・・・】
・・・落ち着けるわけがない!!
はやく見つけてここをでたい!
…ガサガサ…パタパタパタ…
曲がり角の先で何か聞こえた!!
「そこか!もう逃げるんじゃ・・・」
俺は音のした通路の角を曲がる!!
「ってうわぁ!!」
俺はその時何かにつまづいた、そして・・・・
黒い空間に吸い込まれるように向かっていき、落ちた《感覚の問題》
「え、ちょ俺は今落ちてる?あああぁぁぁ・・・」
俺が最後に見たのは誰かの笑みだった。