なでしこジャパンのトイレ事情3
こんなことになるなんて……。
"CBという守備的なポジションでは、別に応援される事も少ない。ただ、ミスをすると失点に繋がり、ブーイングを受ける。
もう引退しようと思ってた。
こんなことも絶対あると思ってた。
でも引退よりも早く、しかも代表の時に起きるとは。"
DF栗本美夏(31)
週刊古代「なでしこジャパンを襲う脱糞の悲劇」より
事件が起きたのは公開練習の時だ。
とても厳しい女監督が珍しく公開にした練習だった。
(その女監督のことは後の機会としよう)
栗本はドリブルをしている際に、腹痛を監督に訴えた。が、監督はトイレは駄目、時間の無駄と言い捨て他の選手の指導にあたった。
栗本は休憩まで我慢しようと努力したが、10分たっても20分たっても休憩はない。
その間に栗本の便意は徐々に限界に近づいていった。
そんな中、仲間蹴ったボールが逸れ、栗本のお尻に直撃した。
ムピッムピッブリュリュリリィブリブリブリィ
爆音とともに悪臭がたちこめ栗本はしゃがみこんだ。
「美夏、大丈夫?」
チームメイトが優しく話しかける。
これがGKの隅田川実なら「うんち漏らしちゃった~」と言うが、栗本はプライドが高く、なかなか言えない。
そして31にしてめそめそと泣き出したのだった。
公開練習なのでこのシーンは世界中で報道されてしまった。
プライドが高い栗本は、練習に来なくなり、この日からわずか1ヶ月後には所属チームから戦力外通告を受けた。