実録 壬申の乱
※本作はフィクションです。実在の法律・人物・団体とは一切関係ありません。
昔って、人口少なかったじゃないですか。食料生産も貧弱で、都の外はおしなべて暗黒魔境の貧窮問答歌。
そんな時代に、数万対数万の戦いなんてできたのかなぁ?というお話です。
いつも通りのアホです。
「大友のカシラぁ!
大変だ!大海人の野郎がカチコミかけてきやしたっ!!」
「なにぃ!?あいつ…吉野の田舎に引きこもってたんやなかったんかい。」
「いやそれが、エラいぎょうさん兵隊連れて来よって。
もう、すぐそこの河原まで来とりますわ。」
「あんのボケ、どこまでもワシをコケにしくさりよってぇ…。
しゃあない。今動けるやつ、片っ端から声かけてこい!戦争じゃあ!!」
〔瀬田橋〕
びぃびぃ
びぃびぃびいびぃ
※鹿の鳴き声
「おぅ、大友の。遅かったやないか。オドレらの鹿は鈍足じゃのう。」
ハハハハハハハ
「の〜んびり飯食っとったら、遅うなってしもたわ。すまんのぅ。眼中に無くて。」
(カシラ。どうします?大海人のやつら、50人はおりまっせ。)
(ワシらは30人か…。もっと集められんかったんか?)
(そんな急には無理ですわ。)
(まともにやったら、勝ち目あらへんやんけ…。)
びぃびぃ
びぃびぃびぃびぃ
「おぅ、大海人の。…タイマンで勝負せんか?漢やったらタイマンやろ。」
「なんや、ワシら兵隊多くてビビったんか?
まぁえぇで。でも自分、ワシにタイマンで勝てるんかいな?」
(カシラ、無理でっせ。カシラ、弱いですやん。)
(黙ってぇ!!
ええか?タイマンに見せかけて、大海人をおびき寄せるから、お前ら全員で奇襲かけるんや。
鹿に乗って突撃かませ!フクロにしたれ!)
(そんな上手くいくわけないですやん?
カシラ。ここは謝っときましょ?
負けぇ認めて謝ったら、そんなに悪いようにはされませんわ多分。)
(ボケこら。人間根性や。お前らワシのために死んで来い!)
「…カシラ。ワシらもう付いてけませんわ。」
「な、なんや急に?」
「急にやありまへんわ。
今日兵隊集まらんかったんも、カシラのやり方に付いてけん奴が多かったからですわ。」
「ち、畜生。お前ら覚えとけよ!!」
ダダダダダダッ…びぃびぃびぃ…
「おぅ!大友のが逃げてくで。やっばり腰抜けやのう。」
ワハハハハハハ。
こうして古代最大の内戦と呼ばれる壬申の乱は、大海人皇子軍の圧勝に終わった。
実録壬申の乱 完




