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[2] 召喚された勇者一行

zukkiです。2話目です。まだ小説を書くのに慣れず所々おかしな部分もあると思いますがご容赦ください。

次に目が覚めると見知らぬ場所にいた。


周囲がとても騒がしい。


まず最初に目に入ってきたのは天井に描かれた巨大な絵画である。その絵には光る剣を持った人間の男と騎士達、そして、禍々しく描かれた化け物達が描かれていた。


次に目に入ってきたのは神父、シスター、貴族のような格好をした人々の集団である。王冠を被ったひときわ目立つ格好をした人もいる。


最後に周囲を見渡してみる。クラスメイト達がいる。どうやら俺だけがこれに巻き込まれたわけではないようだ。少し胸を撫で下ろす。白い大理石を基調とした石造りの建築物で、アクセントに金色の装飾がされている。また、柱には美しい彫刻が施されているようだった。日光が差していることによって大理石など光が反射し、幻想的な雰囲気を感じる。

そして、ここがとても豪華で大きな大聖堂であることに気づいた。

さらに、教師が一緒にいないことにも気づいた。


一体何が起きたんだ!?

俺は必死に思考を巡らす。しかし、ゲーム、アニメ好きの俺は一瞬で理解してしまった。クラスメイト達は状況が理解出来ず混乱しているようだった。葵、輝人も唖然としている。そんな中、近くにいた老人が自分達に近づいて来る。その老人は白くて青いラインが入った豪華で煌びやかなローブに身を包まれており。その老人自身の背丈ぐらいある錫杖をつきながら一歩ずつ歩んでくる。

そして、その老人は歩みを止めると自分達に落ち着いた声でこう話し始めた。


「ようこそ、エルランドル王国へ、43名の勇者御一行の皆様。私はこの神聖教会にて教皇に就いておりますステタトラル・イバラルと申す者。以後お見知りおきを。そして、あちらにお見えになられる者こそこのエルランドル王国国王アストバルト・エルランドル様でございます。」


ステタトラルと名乗る老人はそう言って、微笑した。


(俺達は異世界に召喚された)

そう俺は確信した。


「勇者御一行の皆様におかれましては、この状況を理解出来ず混乱しておられるでしょう。私が一から説明させて頂くので、少々お聞きくださいますよう。」


と、アストバルト・エルランドル国王の横にいた宰相みたいな50代の人が話始める。


その人の名前はランバルト・ナスタリアで、この世界の状況、そして、何故自分達がここにいるのかについて丁寧に説明してくれた。あまりにも話が長くて途中から聞く気にならなかったが要するには、


この世界では魔王という存在がいて、人族と長年戦争をしている。また、近年は魔物の数も増えてきて戦況は最悪。このままでは負けて人族が滅びてしまうので、チートスキルを持つ異世界の勇者達を召喚しようということで召喚された。というところである。


「勇者御一行様、異世界から召喚されたあなた方は、この世界の中では最高水準の強さを誇ります。どうか人族の存亡のために力を貸して頂きたい。」


ステタトラルが告げる。


「戦争に参加しないといけないの?怖いよ〜」

「家に帰りたい〜」

「家に返してくれ!」


一部のクラスメイト達が騒ぐ。しかし、次の言葉に場は凍りつく


「残念ながら、元の世界に帰ることは不可能なのです。」


一瞬であたりが静寂に包まれた。それまで談話していた他のクラスメイト達もその言葉を聞いて唖然とする。そして、やっと自分達のおかれた状況が理解出来た生徒達が騒ぎ始める。


「帰れないってどうゆうことだよ!嘘だと言ってくれよ!」

「早く家に帰して!」

「戦争なんて嫌!死にたくない!」


皆、帰れない事が分かると平気では居られなくなる。怒る者、泣き出す者、膝から崩れ落ちる者が現れる。教師不在の今、誰もみんなをまとめられる者はいない。俺はよくこうゆう物語をアニメや漫画で見ていたので案外平気でいられた。そんな中、輝人が声を挙げる。


「みんな落ち着いてくれ!今ここで文句を言ったってなにも変わらない!俺は...戦おうと思う。この世界の人族が存亡の危機にあるんだ。俺はそんな人々を放ってはおけない!それに!まだ帰れる道はあるかもしれない、俺達はこの世界の人よりも大きな力を持っている!俺達なら大丈夫だ!みんなで協力して世界を救って一緒に元の世界に帰ろう!」


輝人の演説を聞いたクラスメイト達は徐々に冷静さを取り戻していった。


「さすが輝人、そう言うと思ったぜ。なら、俺も手伝うぜ。俺は戦う」

「私もやるわ」

「...私も」

「みんなやるなら、私も頑張るよ!」


武藤、葵、鈴、結衣が輝人に賛同する。それをトリガーに他のみんなも賛同していく。さっきまで不安と恐怖でバラバラだったクラスメイトが今では希望で満ち一致団結している。スクールカーストの最上位に位置する者のカリスマが発揮された瞬間であった。

明日、次回話を投稿する予定です。

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