ここまでだっていうのか、俺たちの戦いは!
「貴様らの力はそんなものか!!!」
「遺言があれば、十分だけ待ってやろう。時が満ちたその時、世界は滅びるがな」
英雄の前にたちはだかる強大な悪。
壊れたアスファルト、倒壊したビル。その場には、膝をつき、それでも悪に対して真っ直ぐと目線を向ける彼らが居た。
「俺たちは、お前を倒すまで、倒れる訳には行かねえんだよ!!」
「貴方の所業はわかっています...!ここで、野放しにするべきではない存在であることも...!!!」
「いいか、僕らの力は!!」
「あたしらの力は、こんなもんじゃねえ..!!!」
膝を着く四人の英雄たちと、悪。そして、その場には、一人の市民がいた。
英雄たちは、一息に啖呵を切って、そして、その市民に目を向けた。
すっと息を吸って、彼らは同時に叫ぶ。
「「「「彼女がいれば!!!!」」」」
市民である彼女は、元、英雄だった。
「私は、許されるべきではないわ」
「あなた達を裏切った」
「いいかしら。私を仲間にもう一度入れるという事、それは、あなた達は、また裏切られる可能性を、受け入れるということよ」
「あなた達の命は、危険にさらされるの」
「いいんだよ、俺たちは」
「裏切られても、心の底にある私たちへの、貴方の情と、愛を感じています」
「あなたが、僕らを裏切れるはずがない。なぜなら、」
「あたしらを裏切ったあんたは、今にも泣き出しそうで、苦しくて、死にたいですってカオしてたからな」
それでも。
「それでも、私のしたことは無くならない!!!!」
「赤から武器を奪って、一人で怪物たちと戦わせた」
「青を攫って、何十時間も暗い部屋に拘束した」
「緑の持っていた、大切な世界の命運を決めるコンパスを、湖の中に落とした」
「橙には、死体になった、かつての恋人と戦いあわせた」
「あなた達はみんな、泣いていたわ」
「孤独、罪悪、苦痛、憤怒、あなた達の感情は手に取るようにわかったの」
「それでも私は、あなた達に信頼されながら、ずっと裏切ってきたわ」
「んなこと!!!!!!どうだっていいんだよ!
お前はな、俺らを裏切ったことを後悔してる。罪をずっと償おうとしてる。だがな、俺たちだって、罪を重ねて生きて来てんだよ!!!!」
「そうです!!!私は、高校生にもなって、全裸で登校した挙句、補導されても解放感で胸がいっぱいになって、再犯を5回以上繰り返しました!」
「「「「「えっ」」」」」
「ぼ、僕も、昔いじめてきた少年を縄で縛って、少年風俗店に置いてきたことがある、かな..」
「まじで..?そんな緑って鬼畜だったの..?」
「おい緑、青をフォローするために地獄のような所業を報告すんなって...引いてるよお前に少し」
「あ、あたしだって、付近の本屋さんに夜中に忍び込んでエロ本全部盗んだことある、空間魔法で!!」
「おい、アホ、橙、なんで乗っかんだよ、緑をフォローすんなよ、お前の恋心はわかるけどそれいい方向に転がらねえから、まじ恋が終わるだけだから」
「嘘、橙...私たち、同種族の変態だったのかもしれませんね」
「不名誉極まりない繋がりを嬉しがるなよ青、終わってるよ、もう世界滅んだほうがいいよ」
「そういう赤も、小学生の頃には、自分を甘やかしてくれるたくさんのお姉さんと、性知識がない素振りをして本番までしていたではないですか、それも毎日引っ替え取っかえ、自分のブツがでかくなる魔法まで使って」
「おい最悪だよ!!!俺の罪を忘れさせてくれよ!!!幼なじみだからって言っていい罪と悪い罪があるだろ!!!そういう罪を言って欲しかったわけじゃねえよ!!!!」
「青、それ言うと緑もやばいよ、鼠の仮面被って、スタンガンを改造して、両腕から電気放ってんだよね、駅前で。覚えてるなあ、あれは確か、【僕はピカチュウ!】、だっけかな、通報されても何回かやってたろ」
「橙!!!!!辞めてください!!!僕の中で忘れた記憶ですよそれは!!!」
「私、あなた達と一緒に戦うの辞めようかしら...」
「ふ.....ふははははははははははは!!!!バカバカしい!!!バカバカしいな貴様ら!!!」
「何がおかしいんだよ!!!!!」
「赤、笑われて当然だと思います。」
「これはフォローできないよ赤」
「赤、元気だしな」
「なんで俺のせいなんだよ!!!!!!お前らのせいでもあるだろうが!!!!」
「我も、本当は、正義の一員だった。」
「「「「「....っ!」」」」」
「しかし、貴様らのような愚かなものと少し似通っているかもしれないな。
私は、戦っているうちに、仲間と、すれ違った」
「私の考えを理解してくれなかったのだ、仲間は」
「そこの愚鈍な少女よ、この腐った世界を滅ぼさないか?哀れな、そのグズどもよりは、我と手を組む方がマシだろう」
「どうせ、2度裏切っても構いはせん。そいつらは死に、滅ぶだけだからな」
「..........そうね」
「黒.....っ...!」
「でもそうね、最後に、貴方のすれ違った考えを教えて欲しいの。何が、何が原因で、あなたは」
世界を滅ぼそうと思ったの。
「それはな、我が、ロリショタのスカト⚫が大好」
「うあああああああああああああああああああ許さん!!!!絶対に!!!許さんぞおおおお!!!!!!!!!」
そう言い、悪は滅びた。
「さて、グズの変態の皆、帰りましょう」
「よっぽど一緒にされるのが嫌だったんだな...」
「ロリショタって言葉出てきた瞬間もう殺す準備できていましたし...」
「やっぱり黒は恐ろしいですね、敵対するものに容赦しない」
「でも待って、あたしらだけこんな大きな罪暴露してんのおかしくない??黒?あんたの罪は???」
「うるさい変態共!!!!!!各自家に帰って二度と話しかけるな!!!!!」
「小娘.....服の下からバイブの音が聞こえておるぞ...ぐあああああああああああああああああああああああ!!!」
おしまい
ほんとうすみませんでした。