表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/316

01 ありふれた追放①

「というわけで、アルバスくん。キミは、クビだ」


最近よく聞くフレーズな気がするのだが、まさか自分の身に起こることになるとは…

5分前の俺にとっちゃ、これは思いもよらない事態だ。


いや…


実は…


薄々感づいてたりしていた。

そりゃそうだよなっていう思いも、実はどこかにあったりもする。


なにせ俺…弱いし


そんなことを、どこか他人事のように考えていた。


場所はヤック村の盛り場。

周りの冒険者達が、何事かと俺たちを遠巻きに眺めていた。


「なぜなんだ、ライアン!? 俺たちは、長い付き合いだったじゃないか」


一応、一縷いちるの望みをかけて情に訴えてみた。


でも、それなりに長い付き合いだ。


逆に…


たぶんもう無理なんだろうなぁって思ってたりもする。


目の前の、30過ぎには見えない若造のイケメン。

勇者ライアンは、言い出したら絶対に曲げない性格だ。


「悪いが…これは決定事項だ」


勇者ライアンが冷たく言い放った。


「昨晩の幹部会議で、全員一致で決まったことだ」

余計な一言まで付け加えやがる。


幹部会議。

いやらしくも、羨ましさを秘めたその響き。


「アルバスくん。君はこの俺のパーティ『黎明れいめい獅子団ししだん』の結成当初からの最古参メンバーだった。こんなことになってしまい、俺としても心苦しい限りだ」


ライアンの言葉でうなだれる俺を「黎明れいめい獅子団ししだん」の幹部達が、ニヤつきながら眺めていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ライトな出だし 楽しみです^_^
[気になる点]  皇国では、通常国王・王妃・王女とは言いませんね。  国王→皇王  王妃→皇妃  王子→皇子  王女→皇女 のような感じ?  その違いを知らなければわざわざ「皇国」にした意味がありませ…
[気になる点] 「なぜなんだ、ライアン!? 俺たち、、長い付き合いだったじゃないか」 >一応、一縷いちるの望みをかけて情に訴えてみた。 >でも…、それなりに長い付き合いだ。 >逆に… 三点リーダ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ