日常その2
ふっとめまいがする。
あー、なんでこんなことに
アリアはただ彼を見つめた。
〜〜〜〜三日前〜〜〜〜
チュンチュン♪
「う〜ん!今日もいい天気ね♪」
窓の外には綺麗な青空が広がっていた。
とりあえずグリィの様子を見に行かないと。
どたん!
アリアがベッドから立とうとした瞬間床に倒れてしまった。しかし意識はある。
うわー、昨日魔力を使いすぎた。
実は昨日グリィが大きな怪我をしてしまい、
魔力をたくさん使って治したのだ。
うんしょっと、今日は、つかわないようにしよ。
「グリィ様子どうー??」
……返事が無い。グリィは、アリアがこの森に住みはじめて、はじめての友達であり、たった一人の家族だった。
「グリィ??!!」
慌てて抱きかかえる。
うん、顔色は悪くないわ。
その瞬間
「グリィィィィーー!」
「うわぁ!!まったくびっくりしたじゃない!
おどろかせないでよね。」
「グリィー!!グリ!」
大丈夫そうだ。良かった。傷もほぼ完治している。
「さてご飯にしましょ」
ガシャーーーン!!
その時とても大きな地鳴りのような音が聞こえた。
「グっリーー!」
グリィが、湖の方を指す。
大変、あそこは村の水源。あの湖が村を潤しているのに!!
アリアは、グリィを肩に乗せ湖の方へ走り出した。多少めまいがしたがそれどころではなかった。
「なんてこと……」
やっとの思いで、湖についたと思えば、そこはもう元の湖ではなくなっていた。湖の水は茶色く濁り、周りの木々は枯れ果てていた。
なおさないと!!
「グリィちょっとまっててね。」
グリィが肩から降りちゅうを飛ぶ。
すぅーー。深く息を吸う。
「地の神よ天の神よ、我、汝を開放し
その恵みの恩恵に深く感謝する。」
アリアの周りに光が輝く、その光はまたたく間に湖を囲み、さらに輝き出す。
「Re.プロダクション!!」
光は湖に元の輝きを与えた。
ふぅー、流石に疲れた。
「誰だ!!??」
後ろから声がした振り返ろうとした時
アリアは、気づいてしまった。
魔力を使いすぎてしまったこと、それと
すごくめんどくさいことになっていることに。
でも、もう手遅れだった。
意識が薄れる。アリアは倒れてしまった。