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時とこね 時の詩

作者: 時 とこね

涙をたぎらせたあの日は

もうずっと昔のこと

それでも私の胸に

今でも刻まれているのは


町中とり残された

夕焼け黒い家屋たち

人程はものを言わないが

何かを語っていそうだった


耳を傾けてみれば

そそくさと走り抜ける風

片腕でひょいと捕まえた

指間からひゅるり逃げてった


寂しくはないと嘘ついた

嘘に嘘を重ねていった

だから今の私って

ほとんど嘘で出来ている


耳を塞いで慰めて

だけどそれでは足りなくて

目を塞いで唱えてく

言葉の数は泣いた数


はっと耳と目を開けば

世界は闇に落ちていた

街頭の灯りがちらついた

ふわふわと綿みたいだった


過去は変えられないって

何度も身をもって知ったんだ

あの時の根源の日々が

今でも胸を貫いている


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