学校の部活が自由すぎる件について、誰かツッコンでくれ。
久しぶりの投稿。
結構経ってるけど、覚えてる?
更新してない作品も更新できるように頑張る。
「我らアダルト部に入部しないか!」
「死ね」
「俺達男祭り部なんてどうだ?いい夢、見れるぜ?」
「消えろ」
「私達園芸&茶道部に!」
「……」
「迷ってるわね」
「今までのが」「普通じゃなかったから」
「変な部活多いですね~」
何故か知らんが、部活を探すことになった。
何故こんな事になったかと言うと、少し時間を遡らなければならない。
~1時間前~
授業も終わって、後は帰るだけ。
ユキを連れて、教室を出た。
「部活に入りなさい!」
「……姉さん?いきなりどうし―――」
「反論は認めないわ!生きて部活に入るか、死んで部活に入るか、選ばせてあげる!」
「部活に入るのは強制なのね……」
と、姉さんが我が教室に乗り込んできた。
姉さんを見た瞬間、クラスメイト達の顔が赤くなったのはデフォだ。
ちなみに、他のクラスからも姉さんを見ようと集まってきている。
つまり、帰れない。
俺のとれる選択肢は二つ。
諦めて部活を探すか、援軍がくるのを待つか、だ。
そして、あっさりと援軍がきた。
「兄さん」「部活しよう」
敵側にだが。
適当にあしらうかな。
いや、無理か。
あしらったことがバレたら、家に帰れないかもしれない。
帰れはするか。
腕の一本で済めばいいが。
「これか―――」
「きゃっかぁぁぁぁぁ!!!」
「ゴボォォォ!?」
「あ、やり過ぎちった♪」
喋り始めた瞬間、身体強化有りのアッパーをくらって天井に頭が突き刺さり、身体だけプラーンと天井から生えてぶら下がってる状態になった。
逃げられなくなった俺は……
「……じゃあ、部活見学行こうか」
諦めた。
~そして現在~
まともな部活がないので、適当に流し見していた。
そんな中、大声が飛び交う部活勧誘で、一際小さい声の勧誘が聞こえた
「……天文部……星に、興味ありませんか?」
その声の方を見て近づく。
勧誘していたのは、目元を前髪で隠している身長の低い女の子だった。
俯いているようで、俺が目の前にいるのに気付かず、未だに小声で勧誘している。
「すいません」
「っ!?……」
「……天文部の説明、お願いします」
「……」
「……」
黙ってしまった。
前髪の隙間から、こちらを窺う女の子。
見た目は後輩だが、もしかしたら先輩かもしれない。
どんなふうに話したものか。
「……聞こえ、たんですか?」
「えぇ、耳は良いもので」
「……これ、どうぞ」
そう言って、一枚のプリントを渡してくれる。
天文部のことについて書かれているようだ。
「ありがとうございます」
「……ぃぇ」
その場でプリントを流し読みする。
去年の活動のことが書かれていた。
ただ、去年の時点で天文部は部としての最低人数の5人だったようで、高三が卒業したことで部員が足りないようだ。
大学でサークルに入って楽しんでいるようだ。
というか、この部はすでにこの人しかいないもよう。
この学校の部活動は、楽しめれば何でも良いを売りにしている。
小・中・高・大の全てが同じ部に入ることができる。
まあ、大学生はほとんど全員サークルに鞍替えするらしいが。
というわけで、この部にしようと思う。
「入部届、貰ってもいいですか?」
「ぇ……これ、です」
入部届をくれた。
必要事項を書いて渡す。
「これからお願いします」
「……」
コクコクと頷いてくれた。
俺の周りにいないタイプの女子だな。
赤外線で携帯の番号を交換し、明日の放課後に旧校舎屋上にある部室集合になった。
~そして翌日の放課後~
「こんにちは」
「ぁ……にちは」
昨日の女の子で、名前を一条香奈というそうだ。
ちなみに一つ上で先輩である。
その隣にいるのは、ギャルだった。
日に焼けた肌、綺麗に染められた金髪、異常に濃い化粧、派手なアクセサリー。
絵に描いた様なギャルである。
「かなっちの言ってた新入部員ですか~?私~鈴木美和子っていうの~よろしく~かなっちと同じ二年だよ~」
「あ、はい、よろしく」
見た目に合わず、普通の人だった。
そんなんでいいのか?
「えっと、その見た目は……」
「え?……あぁ~私~この部活中と家にいる時以外は~見た目通りなのよ~まあ、処世術って奴?一応それ系も詳しいから、以後よろしくね?外で会ってもあんまり気にしない方が身の為だから」
さっきまでのほほんとしてたのに、後半急に真顔になったぞ。
ギャルが真顔だと、なんか怖い。
一条先輩が怯えて部屋の隅に行っちゃったじゃないですか。
一条先輩をチラ見してニヤニヤするんじゃない。
ワザとか?ワザとなのか?
「たのもぉぉぉぉぉ!!」
「「お邪魔します」」
「失礼しま~す」
姉妹と御馴染みの暴君四人が現れた。
そんなことを考えたら、部屋の隅に吹き飛ばされた。
読心されたか。
これだから超能力者は。
何事もなかったかのように、先ほどまでいた位置に戻る。
「あのさ、今吹き飛んで―――」
「気のせいです」
「いや、でも、吹き飛ん―――」
「気のせいです」
「吹き―――」
「気のせいです」
「……そっか」
「はい」
鈴木先輩は物わかりが良くて助かるね。
まあ、言いふらしたりすれば、口では言えないことをしなきゃいけなくなるんだけどさ。
「ッ!?なんか、寒気が……」
「風邪ですか?気を付けてくださいね」
「……うん、温かくして寝る」
見た目ギャルだけど、なかなか可愛い人だな。
こういうタイプ、嫌いじゃないな。
「ふ~ん、仲良いね?」
「「なんか、むかつき」」
「……」
これは、家に帰ったらフルコース覚悟だな。
防具を手に入れないといかんかもしれん。
とりあえず、姉さん達が来た理由を聞かないとな。
いや、ここは部長の一条先輩に任せた方がいいのか?
一条先輩の目を見つめる。
一条先輩は赤くなった。
あれ?上手く伝わらなかったか?
「あ~かなっちは恥ずかしがり屋だから、あんまり見ないで上げて~」
「あ、そうなんですか?一条先輩すいません」
「だだだだだ大丈夫だにょ!?」
真っ赤な一条先輩と苦笑している鈴木先輩。
なんでこうなってるんだろうか?
「イチャイチャしちゃって、許せないわね」
「「ギルティ」」
「帰ったらお仕置きだね」
姉妹と幼馴染からの死刑宣告。
帰ったら何をされることやら。
にしても、部活か……楽しめるかな?
帰ったらボロボロにされました。
というわけで、部活である。
次回いつごろ投稿できるかな?